最近2つの新聞記事に驚いた。いずれも政治にかかわるニュースであり、政治の信頼とは何かを考えさせられたのは私だけではないはずだ。近くにあった高橋健二訳『ゲーテ格言集』(新潮文庫)を見ていたら、「有能な人は、常に学ぶ人である」という言葉が出ていた。確かにそうだと思う。学ぶことを怠ると、想像力も枯渇しついいい加減なことを口走り、愚策と気づかぬまま税金を湯水のように使ってしまうのだろうか。2つのニュースから私も自戒し、これからも本を読み学び続けたいと考えた。 ゲーテの言葉はエピグラム(ウィットに富んだ短い詩・寸鉄詩)で知られるローマ帝国時代の諷刺家マルティアリス(40ごろ~104ごろ)の言葉が由来で、…