浅野忠信の演技は素晴らしかったし、さすがゴールデングローブ助演男優賞を受賞しただけの実力があることは証明された。一方、キャストたちの台詞回しには甘さが目立ち、棒読みに近いような部分もあった。これは英国人の監督をサポートする制作チームの中に、日本語の発話をしっかり見るスタッフを置かなかったのではないかと思わされる。妻の洋子を演じた瀧内公美も奔放な演技では魅せてくれたが、台詞回しについては不自然な部分もあった。 マーク・ギル監督はこの作品で何を撮りたかったのだろうか。「外国人が撮った日本にはしない」という記事があったが、この作品は「日本映画を崇拝する外国人が、日本映画らしい要素をまとめたところに新…