舞台は1950年の冬のシカゴで外は雪が降っています。と言っても主人公が営む店の外観が時折見える程度で、それ以外はすべてはその店内。そこで二時間弱が経過していくんですが、これが見せ方の妙と言うのか、まったく時間を感じさせないんですよ。店はいわゆるテーラー。イギリス人の裁断師がスーツを作りながらノウハウを語っていくところから物語は始まります。吊るしのスーツしか買ったことのない私などは憧れると同時にその手先に見入ってしまいます。もちろんお客にもいろいろいて、その地域のギャングもお得意様だったりもします。そしてそのギャングからの突然の依頼から話はスリラーの様相へと変わっていく。主人公のオジサンは見るか…