講談社より刊行されているミステリレーベル。 本の復権を願い「かつてこどもだったあなたと少年少女のための」を合言葉に、主に新本格で活躍している作家が子供向けの作品を書き下ろしで刊行している*1。 函入りの装丁や有名イラストレイターやマンガ家の描く挿絵も話題に。基本的に3ヶ月ごとに刊行される予定だが第5回配本からペースが崩れ気味。
*1:ジュブナイルとは思えないような、ブラックな話も多いが……。
麻耶雄嵩 『神様ゲーム』 講談社文庫 麻耶雄嵩の『神様ゲーム』を読了しました。「ミステリーランド」として刊行された当時に読んで度肝を抜かれた作品なのですが、再読してみた今回にあってもその驚きは色褪せないものがありました。ミステリーにおける探偵役という存在を様々なかたちでデコンストラクトしていく作者ですが、その試みがこのようにユニークな作品として結実したことは、一読者として本当に喜ばしいことだと思います。 【満足度】★★★★☆
おともだち できた? (講談社の創作絵本)作者:恩田 陸,石井 聖岳講談社Amazon 恩田陸のこの絵本、こわいこわいって感想ばっかだけれどさ、おいらはこの本、ちょっと泣いたな。なんというか、小さいころから孤独感を味わってきたひとだったら、他人事じゃないよな。ミステリーランドの分派って感じ。
びっくり館の殺人 綾辻行人 読了しました📖 先日画像をアップした文庫本の黒いカバーを外すと中からいつもと同じ表紙が出てきます📘 今回の本だけ、いつもの講談社ノベルスから発表→文庫化の流れではなく、最初が講談社『ミステリーランド』というレーベルから発表されたという経緯がある模様。 ので、ちょっとこれまでとは毛色が異なる作品になっています。 なんでも「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」物語という企画から書かれた本なので、大人はもちろん、小学生にも楽しめる様に漢字も加減され、すこしだけ優しく書かれているよ。 それと館の全体的な見取図が無いものの、中に何頁か挿絵が入っており、イメージがし易い…
講談社のジュブナイルレーベル「ミステリーランド」から刊行された作品の文庫版です。 ほうかご探偵隊 (創元推理文庫)作者:倉知 淳東京創元社Amazon 小学5年生の高時のクラスで起きる"連続不用品消失事件"。 これまでに図工の時間に書かれた絵、ニワトリ、猫の募金箱が消失していた。そして、今朝登校すると、高時のリコーダーの胴体の部分だけが持ち去られていた。 高時は親友の龍之介くんに誘われ、密かに恋する吉野明里と、その親友の成見沢めぐみも加わった4人で事件の謎を調べることにするが......。 ミステリーランド、主に麻耶雄嵩とかが悪ノリ(?)で明らかに子供向けじゃない作品で子供にトラウマを植え付け…
前日のプレイリスト 最新プレイリスト過去のプレイリスト 翌日のプレイリスト ランキングはニコニコ動画上の数値で計算しますが、動画はニコニコとYouTubeにアップします。ニコニコ動画アップ分はこちら☆集計対象 :2023/1/6~13 5時投稿の作品(1/13 5時集計)★計算式:再生×1+コメント×最大15+(いいね!+マイリスト)×15(詳細 https://onl.bz/rC3d6vX ) いいね+マイリストの倍率は日々変動します。(詳細はこちら)プレーヤーの再生ボタンを押すと動画のサビ付近から再生します。(一部例外もあります。)動画タイトルをクリックすると冒頭から再生します(レジューム…
歌野晶午 『魔王城殺人事件』 講談社文庫 歌野晶午の『魔王城殺人事件』を読了しました。低年齢層向けのミステリー叢書として、錚々たるメンバーの本格ミステリー作家が書き下ろした「ミステリーランド」の一冊として刊行されていた作品が文庫に収録されたものです。ジュニア向けといいつつも大人でも楽しめる水準の作品がラインナップされていて、本書もまた作者の原点回帰といった趣の感じられる良書になっています。 【満足度】★★★★☆
booklog.jp 74冊か、よく読んだな~! でも去年は84冊だったのでめっちゃ減ったな感はある。年100冊の目標は遠い。 ※ブクログの星評価は☆5…最高!紙で手元に残したい! ☆4…この作家の他の作品も絶対読む! ☆3…よかった! ☆2…この作家の本はもう読まないかなぁ ☆1…読むのが苦痛だった という基準でつけてます 今年の読書傾向は我孫子武丸の「眠り姫とバンパイア」で決まったと言っても過言じゃない。まあひさびさに我孫子武丸読もうと思ったきっかけは修羅の家のほうだったんだけどこれはさすがに尼崎すぎてな~。いや尼崎すぎるのは個人的には別にいいんだけど、オチが雑すぎてな…殺戮にいたる病超え…
HEREのコピバンのバンド名に「レツゴー狂乱」はどうだ。「神様ゲーム」(麻耶雄嵩/講談社文庫)読んだ。神様ゲーム (講談社文庫)作者:麻耶雄嵩講談社Amazon「ミステリーランド」シリーズから出ていた作品。 「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」というレーベルから此れが出てて大丈夫か。 まぁ訳解ってなくても謎解きとして面白い(?)し、今時の少年少女だったら大丈夫な気はする。 ワテだってオカンのお供でお悩み相談番組観てたし。(其れもちょっと違うような・・・?) 動機・トリック迄は解らなかったが、”ミステリーあるある”的な勘で犯人のアタリは直ぐ付いた。 以下、ネタバレあり。 というか抑もネ…
「タイムスリップできるとしたら何がしたいか?」という定番の質問がある。 もし段ボール箱の持ち込みが可能なのだとしたら、四半世紀ほど過去に戻り、小学校へ入学する自分に、児童向けのミステリ本を山のようにプレゼントしたい。 なぜ児童書をプレゼントしたいか 今回、本を選ぶルール 現在出版されている本から選ぶ 予算は税込3万円 活字の本とする プレゼントに選んだ児童向けミステリ 学研プラス「10歳までに読みたい」シリーズ 「10歳までに読みたい世界名作 名探偵シャーロック・ホームズ」 「10歳までに読みたい世界名作 怪盗アルセーヌ・ルパン」 「10歳までに読みたい日本名作 少年探偵団」 「10歳までに読…
14編を収録したバラエティに富んだ短編集 2007年刊行作品。『図書室の海』に続く恩田陸の第二短編集である。この当時、既に恩田陸の刊行ペースは相当に早く、ほぼ毎月なにかしら作品が出ている状態であった。この時期の多作ぶりはホントに凄かった。デビューした当時では想像も出来なかったよなあ。 朝日のようにさわやかに 作者:恩田 陸 新潮社 Amazon 新潮文庫版は2010年に登場している。 あらすじ 湿原の学園に訪れたとある怪事件"笑いカワセミ"の謎を巡る一幕「水晶の夜、翡翠の朝」。ビルの入り口に置かれた雛人形、それに隠された秘密とは「あなたと夜と音楽と」。駅の売店の老人から託された恐るべき真実「冷…
『8月10日必着』って表書きしてあるのに・・・。 結局11日の昼過ぎだったよ、届いたの。 まぁ、いいけどさ。 いいけどさ・・・いいけどさ・・・。 はい。 年末恒例『このミステリーがすごい!』、その30年余りの歴史を、個人的に読んだことがある作品に限ってですが振り返ると言うシリーズ記事。 驚くほど順調に更新できており、初回の1989年から13回くらい(アバウト!)お送りしております。そして本日は2007年度のランキングを振り返っていきます。 てなことで、まずは毎回恒例。 その年に何があったのかを見ていきましょうかね。 2007年は平成19年。と言われても、やはりピンとこない。ウィキペディアで調べ…
実に順調に進んでおります。 『このミステリーがすごい!』の歴史を個人的に振り返るシリーズ記事です。 1989年から始まったこの記事も、2006年までやってまいりました。 あと4年で2010年代に突入だぜ! はい。てなことで毎回恒例、その年をちょこっと振り返ってまいりましょうか。 2006年ですか。大学卒業してから2年が経過。しかし相も変わらず私は、スーパーのレジバイトを続けておりましたね。だらだらと生きておりました。ははははは。 ウィキペディアで調べてみましたら、明るい話題としてはトリノ五輪。そこで荒川静香選手が金メダルを獲得されたのがこの年のことでしたね。 背中を大きくそらせて滑るイナバウア…
ネタバレ注意。
夏休み、いい響きの言葉ですね。私も小さい頃はカブトムシを乱獲してはひと夏の命である昆虫の儚さに思いを馳せたり、本領発揮して逃げ出したカブトムシ達のせいで親にめちゃくちゃ怒られたりしたものです。 さて、誰しも経験したことのある夏休み。少年の頃何をしてどんな気持ちだったか、歳を取ると段々とおぼろげになってくるものです。しかし、なんとなく素敵な日々があったことは覚えているので、創作物の「ひと夏の〜な物語」はそれが突拍子もないストーリーであってもノスタルジックな気持ちになりますね。 そんな夏を題材とした作品を数作紹介できたらと思います。 まず、夏休みに我々がしたかったことはなんでしょうか?憧れの夏休み…