相性のよくない組み合わせのこと。雇用のミスマッチとは、企業と求職者の間における意識などのズレをさす。
昨今言われるようになったのが雇用のミスマッチで、企業が求める人材像と、求職者の実情とのズレなどが原因でおこったりする。バブル経済時代は、とにかく頭数が多ければいいという部分もあったが、日本経済全体が不況の最中は、いかに人件費を圧縮して儲けを出そうとする志向が強くなっている。
失業率が5%台に達しつつある現在、求職者が企業を選べない状態がほとんどである。自分の適性などと合わない企業であっても、我慢して入社してしまう場合がある。さらに、会社がブラック企業だったり、求職者が合わせていけない雰囲気の企業だったりすると、最悪転職を繰り返すことにもなる。
このようなミスマッチを放置しててでも、とにかく就職させようという考え方は、古色蒼然としており、さらに求職者にとっても危険かつ非建設的である。求職者のミスマッチへのリスクを減らせるように、マッチングへの支援をしてこそ、労働行政も生きてくると考えられる。
例えば、失業者への税制*1や、ブラック企業の規制法案*2などの整備をなしてこそ、初めて労働者の後方支援になるのではないだろうか。
他にもジョブカフェやヤングハローワーク、キャリアアップハローワークなどの施設もありながら、いまだに雇用のミスマッチが後を立たないのは、火急に解決されなくてはならない問題である。