ロカビリー歌手、俳優。
本名:加千須ブライアン
別名:五十嵐信次郎
生年月日:1938年7月23日
出身地:東京都
血液型:O型
所属事務所:ワタナベエンターテインメント
英国人の祖父を持ち、幼少時代を上海で過ごす。早くから音楽活動を始め、'53年には進駐軍のベースキャンプや都内ジャズ喫茶で、歌手として人気を集める。正式なデビューは'58年の日劇での第1回ウエスタンカーニバルで、ロカビリー三人男として爆発的ブームを呼ぶ。同年には岡本喜八監督の「結婚のすべて」で俳優としてもデビュー、その後同年の「続々サラリーマン出世太閤記」、翌'59年の「野火」「暗黒街の顔役」「独立愚連隊」をはじめとして'63年までの6年間で約30本の映画に出演、映画黄金期にあって欠かせない存在となる。
その後、日本映画の斜陽化と時を同じくして、音楽やレースへと活動の中心が移行するが、'78年に「ダイナマイトどんどん」、'86年には「ジャズ大名」などの話題作に出演する。
近年では'96年の原田眞人監督「KAMIKAZE TAXY」で第69回キネマ旬報助演男優賞を受賞。年齢を重ねても失われない軽妙さと冒険心、世俗を超越した独特のキャラクターで、旧知の監督のみならず、広く各方面から出演を乞われている。近年の代表作には「ガンヘッド」('89)「お墓がない!」('98)、「あの夏の日 とんでろじいちゃん」('00)、「赤い橋の下のぬるい水」('01)、「荒ぶる魂たち」('02)等があり、デビューから現在に至るまで60本以上の映画の出演歴を誇る。
音楽の世界ではプロデューサーとしても著名であり、ミリオンセラーとなったガロの『学生街の喫茶店』('71)、そして矢沢永吉をはじめとするCAROLの生みの親でもある。'79年にはアメリカ映画「スタートレック」のサウンドエフェクトも担当、'94年にはプロデュースを務めたアルバム『From The Moon For Trees』が日本レコード大賞企画賞を受賞している他、現役プレイヤーとして数多くのコンサートやライブ活動を行っている。
また、日本人初のタレントレーサーとしていすゞワークスでマカオ・グランプリをはじめとして数々のレースに参加する他、立川流一門会“ミッキー亭カーチス”として落語界でも活躍、半世紀に及ぶ芸歴を持つ日本屈指のエンターティナーである。