只今13時53分。たった今、花村萬月著「ハイドロサルファイト・コンク」を読み終わった。前々回の記事に日曜日までには読み終えたいものだと書いたが、昨日今日と読み耽ってしまった。しかし、あまりにも内容が衝撃的過ぎて言葉が出てこない。熱を冷ますためにシャワーでもしてくるか。 この本は、乱暴に言うと闘病記である。「骨髄異形成症候群」発症から骨髄移植を経てGVHD(移植片対宿主病・・・骨髄移植後に特有の合併症で、ドナー由来のリンパ球が患者さんの正常臓器を異物とみなして攻撃することによって起こる症状の総称)に苦しみ抜き、さらには間質性肺炎、脊椎四か所骨折という終わりのない苦しみ、痛みを花村自身が冷徹に己の…