読んだ本 https://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/he10/he10_06834/index.html 2(PDF) 1 にきはひ草 下 2(左頁) 一 大虚庵光悦といへる者能書たりし事は 普(あまねく)世にしるしといへ共生れ得たる心の趣かつ 覚たらんもうせてなく侍聞かんも又/\ なし又世に有へき人間とは覚侍らす今の 世の有さまを見るに聖人賢人の道を学(まなふ) とするも世をわたるためをもとゝするに似 たり光悦はよをわたるすへ一生さらにしらす 若かりし時より物の数を合するものゝた くひおもしかるしとしるものゝたくひ一生 我家(わかいへ)の内になし…