単館系の映画館。娯楽性や話題性よりも監督の個性や芸術性を尊重する作品を上映することが多い。 全国ロードショーを扱う大手映画会社の劇場に対して、ある作品をその映画館単独で上映する劇場のこと。ミニシアターと呼ばれているが、劇場の大きさやキャパシティとは関係が無い。 1974年に開設された岩波ホールが日本における先駆け。 現在は首都圏に多数ある他、地方都市にも数多く存在するが、かつての「名画座」との位置づけが曖昧な劇場も多い。
映画「宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました」を観た。 映画館で見るつもりは無かったのだが、夕方にちょうど時間ができたので、つい出来心で鑑賞した。 普段なら絶対に観ないタイプの作品ではある。でも、きちんと楽しめた。いわゆる「料金分は楽しめた」というやつだ。 www.youtube.com あらすじは以下に引用する。静岡のミニシアター「静岡シネ・ギャラリー」のポスト*1だ。 韓国軍の兵士が1等58億ウォンの当選くじを軍事境界線の向こう側に落として、北朝鮮の兵士に拾われちゃう映画を上映します。取り返したいけど境界線は越えられない。相手は相手で換金できない。奪い返すか手を組むか、どっちにした…
静岡のミニシアターで、映画『ノセボ』を鑑賞。 www.youtube.com 映画館の紹介文を以下に引用する。 ファッションデザイナーのクリスティーン(エヴァ・グリーン)は、夫フェリックス(マーク・ストロング)と幼い娘ボブス(ビリー・ガズドン)と共に幸せに暮らしていた。ある日、彼女は仕事中に奇妙な幻影に襲われる。その8か月後、原因不明の体調不良に悩まされるクリスティーンのもとを、ダイアナと名乗るフィリピン人の乳母(チャイ・フォナシエ)が突如訪ねて来る。雇った覚えのない乳母を不審に思うクリスティーンだったが、ダイアナの施す奇妙な民間療法により不調が治ったことで、彼女の治療に依存し始める。 予告編…
地元、横浜ネタです。 私が住んでいる区では、江戸時代末期、開港してから、神奈川宿(東海道53次の3番目の宿場)にあった寺が、いくつも、各国の領事館などとして使われた。その中で、ほんの2例だけ。 ↓の慶運寺は、浦島太郎伝説がある寺なんだけど、 フランス領事館として使われた。 それから、↓の成仏寺は、 アメリカ人宣教師たちの宿舎として使われ、あの「ヘボン式ローマ字」で知られるヘボン氏(「ヘボン」を現代ふうに発音するなら「ヘップバーン」氏)もここに住んでいた。 ヘボン氏は医師で、あの生麦事件(1862)が起こった際には、負傷者の治療に当たったそうだ。 あ~、歴史を感じる。 もちろん、建造物は当時の物…
昨年の旦過市場火災によって全焼したミニシアター「小倉昭和館」が、もう復活したという噂を聞いたので見に行ってみました。 ネオンが輝いています。 ↑火災の前の昭和館外観。2つあったスクリーンが1つだけになったことに伴いネオン看板も「昭和館①②」から「小倉昭和館」へ変わっていました。 燃えずに残っていた「昭和館①②」のネオン看板は、建物の中に飾ってありました。 内装が明るく綺麗になって以前と雰囲気は変わったけれど、このネオン看板があることによって懐かしさを感じられます。 座席の座り心地も良好。長時間の鑑賞でも腰やお尻に優しそうなシートになっていました。 この日は『ディス・マジック・モーメント』という…
数々の賞にノミネートされたベトナム出身のトラン・アン・ユン監督の長編デビュー映画『青いパパイヤの香り』の解説・考察をしていく。
ミニシアター シネマ・ジャック&ベティにて再上映中の『ゴーストワールド(2001)』見てきた! これぞ、拗らせキッズのマスターピース。 レビューがてら、勝手にキャラクターをMBTI診断していくよ。 !!ネタバレ含みます(知ってしまっても、映画を楽しむのに支障ない程度だと思うけど自己責任で)!! イーニド: INTP 社会不適合者、型破り、理屈っぽい、独自の世界観、人を好きになると一途、共通の趣味を楽しみたい、知的好奇心強め 新聞の人探し欄にあった番号にイタ電しちゃう クラスメートやお店にいる変人を小馬鹿にする 何に関しても皮肉っぽい(黒人差別のアートを美術の授業で提出しちゃうところとか、アルバ…
コロナ渦に誕生したミニシアターがある。東京・墨田区菊川のミニシアター「Stranger(ストレンジャー)」がこの9月16日で開館1周年を迎えた。ガンバレ、ミニシアター(笑)。 11月24日から12月7日まで、日本初公開作品を含む北欧5カ国のドキュメンタリー9本を一挙上映する「北欧映画祭」の開催を発表した。 同映画祭は、Strangerの近隣に位置する東京都現代美術館が2009年から開催してきた「TOKYO ART BOOK FAIR(トーキョー・アートブックフェア。以下、TABF)」とのコラボレーション企画で、今年が初開催となる。 同館は他の映画館では見られない作品を独自調達するのが最大の売り…
代休の日。静岡市の中心街へ行き、知人達と会合。というかパソコン教室を行った。僕の副業である。飲食店で働いている人達なので、感染予防は万全。今日もがっちりとマスクをしていた。パソコンやタブレットの操作を教える分には、マスクや手洗いは何の問題もない。空調の効いた貸し会議室だから特に不快という程でもないし、不便といえばせいぜいコーヒーを飲む時に気を使う程度だ。それだってコーヒーのために集まったわけではないから我慢できる。 マスクといえば面白い話を聞いた。英会話教室に通っている人が、マスクを着用してから発音が上手になったのだという。教師はモニター越しに喋るから口の形がわかる。そして生徒達はマスクがある…
最近映画を観に行ってなかった。劇場に足を運んでまで観たいと思う映画がそうそうなかったからだが好奇心や行動力が低下しているのかも。 宮崎駿さんの新作やインディージョーンズ、ミッションインポッシブルなど、以前だったら封切り前から楽しみにチェックして、すぐさま観に行っていたはずなのに。あまり心が動かなくて。まずい、やばい?心の老化? で、久しぶりにお気に入りのミニシアターのスケジュールをチェックしてみた。すると、お、待ってました!の映画が上映されていた。 行ってきた。 SNSで話題になっていた『ぼくたちの哲学教室』。 逗子のシネマアミーゴ 予約したときはわたし一人だけで、もしや貸切?なんてドキドキし…
名古屋・今池にあったミニシアター「名古屋シネマテーク」が1982年の設立から41年目の今年、7月28日(金) をもって閉館しました。 www.youtube.com cineaste.jp 今年は3月に新栄町の「名演小劇場」も無期限の“休館”となって、1年で一気に2つも地元の老舗のミニシアターが姿を消してしまいました。 ei-gataro.hatenablog.jp 例のごとく、僕は熱く語れるほど通いつめていたわけではありませんが、それでも名古屋シネマテークに初めて行ったのは90年代で、名古屋を離れていた時期など間に空白はあるものの、それでもここではこれまで何本もの映画を観てきたし、懐かしい思…
私の原点を振り返ってみている。 昔から好きなもの 人から謎に褒められたり たのし〜ってできたこと ・小学生のとき交換日記でみんなで漫画を続けて書いていくとき大元のストーリーを作ったり、キャラクターを発案。非現実的なグッズも大量に考案。 ・目鼻口や髪型などをカスタムして誰でもキャラクターが作れるシステムを考える。・余った画用紙で変な魚のメダルみたいなの作ったら、たまたま通りかかった隣のクラスの先生がそれを見てびっくりして自分のクラスに持っていき、授業でみんなに作らせてたこと・作業をゲームに変えること(テストの暗記とか) ・雑誌が好きすぎて何度も何度も隅々まで読み返し、最終的には自分の好きなコーデ…
smokyさんのブログで戦雲「いくさふむ」を 拝読してから・・・ 金沢のミニシアター「シネモンド」で 何時から観られるかしら・・・ と思いながら・・・ようやく19日から放映 26日までとの事・・・ 映画の始まりは サックスの深みのある音色から・・・ その メロディーを 聞いたときに サックス奏者 坂田明氏だと思ったのですが ハッキリしないまま・・・ 山里節子さんの【また戦雲「いくさふむ」が湧き出してくるよ、恐ろしくて眠れない】 と 歌った石垣島の抒情詩 とぅばらーま の歌詞と 心に響く歌声に~~ スクリーンの中へ 自然に引き込まれました。 映画に映し出されるのは、民意を置き去りにしたまま なし…
コーン缶は量が多いわりにすぐダメになるので、開けたら駆け足で使い切らねばならぬ。 ほいで今日は、久しぶりに映画館へと。 「PERFECT DAYS」を観ました。 前にコメントで教えてもらってから、ずっと気になっていたのですよねぇ。 キノシネマ天神。4年前に出来たミニシアターですな。 水曜のサービスデーとはいえ、平日ど真ん中にもかかわらず 全80数席の半分くらいは埋まってました。 老若男女、幅広い顔ぶれ。 いやぁ〜。 観てヨカッタです。 あぁそうだ、人間ってこうだよな。これでいいんだよな。これがいいんだよな。 と、思わせてくれる映画でしたねぇ。 静かに沁みるお話でした。 ほんでキノシネマは初めて…
映画館ひとつひとつに驚くようなドラマがあって、本当に心からこの映画を観て良かったと思った。全映画好きにおすすめしたい一作。【ディス・マジック・モーメント】 2023年 - 日本 - 90分監督: リム・カーワイ自身の思い入れのあるミニシアター"梅田テアトル"の閉館を知り、ショックを受けたリム・カーワイ監督は、日本全国22館のミニシアターを巡る映画を制作する。映画好きとしてめちゃくちゃ興味深い題材だったこと。 そして、本作に登場しているミニシアター「シネマテークたかさき」が私のホームベースのうちの一館だったこともあって、絶対に観たいと思っていた作品。今まさに映画を観ているこのシアターがスクリーン…
3月23日㈯。 「テアトル新宿」へ、井上淳一監督『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を見にいく。 www.youtube.com 若松孝二監督が代表を務めた若松プロダクションの黎明期を描いた映画「止められるか、俺たちを」の続編で、若松監督が名古屋に作ったミニシアター「シネマスコーレ」を舞台に描いた青春群像劇。 (「映画.com」より) 続編といっても、ストーリーが連続しているわけではない。 ただ強烈な姿勢で映画に立ち向かう若松孝二という主人公が2作とも共通している。1作目を見ていなくても楽しめる。 若松孝二を演じるのは、井浦新(いうら・あらた)。 「芸術は爆発だ!」(岡本太郎)みたいな激…
井浦新さんと井上淳一監督、怒涛の北陸地方巡業❗️ 金沢、福井と違って上映後ではなく上映前だったので、トークショーand全体撮影で、サイン会はなく、別会場でサイン入れてもらったのを手渡しでした、が、前の方で見られたので、ステージから降りてきてくれたりしたので素晴らしい時間でした。 80年代の空気感が出ていて青春のヒリヒリが映像化できてて良かった。二度見ると新たな発見がありましたね。 シネマスコーレの本当の支配人も出ていたし。 自分の若い頃を役者さんに演じてもらって監督するってどんな感覚なんだろ、井上監督! 若松監督作品も観てみたくなりました。まずは三島由紀夫ですね! 三島由紀夫は作家として好きだ…
右は先着順に配布されたポストカード 「死刑台のメロディ」(原題:Sacco e Vanzetti、1971)を半世紀ぶりに劇場で再見(英語版)。特別料金一律1,600円(1本)。一日に劇場で2本見るのは、しばらくぶり。都内屈指のミニシアター「新宿武蔵野館」で19日から始まった「エンニオ・モリコーネ特選上映 Morricone Special Screening×2」の1本。もう1本は、本邦初公開の「ラ・カリファ」(1970)。 1920年のアメリカ合衆国・マサチューセッツ州で実際にあったサッコ・ヴァンゼッティ事件を正面から描いた史実的社会派ドラマ。アメリカ史の汚点的冤罪事件として語られる事件を…
「3大映画祭制覇」濱口竜介語る"日本映画の課題"国際的評価をされても大ヒットにつながらず武井 保之 toyokeizai.net 濱口竜介監督(写真:本人提供) 『ドライブ・マイ・カー』(2021年)で「第74回カンヌ国際映画祭」の脚本賞を含む4冠を獲得。「第94回アカデミー賞」の国際長編映画賞も受賞し、その名を映画界以外にも広く知らしめた濱口竜介監督。 昨年は最新作『悪は存在しない』(4月26日公開)が「第80回ヴェネチア国際映画祭」銀獅子賞(審査員大賞)を受賞し、『偶然と想像』(2021年)の「第71回ベルリン国際映画祭」銀熊賞(審査員グランプリ)受賞とあわせて、世界3大映画祭の主要賞を制…
(写真)湯川秀樹による扁額「長竿石磯中」。 2024年(令和6年)3月、大分県日田市の日田市立淡窓図書館を訪れました。「日田市の映画館」に続きます。 1. 日田市立淡窓図書館 1.1 扁額「長竿石磯中」 1.2 進撃の巨人コーナー 1.3 郷土資料 2. 映画館名簿 2.1 『全国映画館録 昭和11年度』 2.2 『映画便覧 1963』 2.3 『映画館名簿 1992』 2.4 『映画館名簿 2010』 1. 日田市立淡窓図書館 1.1 扁額「長竿石磯中」 日田市立淡窓図書館という名称は、江戸時代の日田の儒学者である廣瀬淡窓(広瀬淡窓)に由来します。 図書館に入ると正面には「長竿石磯中」(ちょ…
是枝監督が内閣府「新しい資本主義実現会議」に出席。映画業界の課題と解決案を提言し、官民連携の可能性を議論 branc.jp 4月17日(水)に総理官邸で開催された「第26回新しい資本主義実現会議(議題:官民連携によるコンテンツ産業活性化戦略 )」に是枝裕和監督が出席し、日本における映画業界の問題点と課題解決のための提言をした。 是枝監督は自身の経験に基づき、日本の映画の文化・産業の問題点や可能性について述べ、政府に対して内閣府の知的財産戦略推進事務局の下に映画文化・産業の施策を一本化して統括する部署の設立を訴えた。 まず、海外でとられている労働環境の改善に向けた制度と日本の現状を比較し、若いス…
午前十時の映画祭14『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』 (Indiana Jones and the Last Crusade) [1989年アメリカ] 1938年。考古学者インディは富豪ドノヴァンから、キリストの血を受けた聖杯の捜索を依頼される。最初は渋っていたインディだったが、行方不明になったという前任者が自分の父ヘンリーだと知り引き受けることに。ベネチアで父の同僚シュナイダー博士と合流したインディは、父から託された聖杯日誌を頼りに、聖杯の在り処を示す手掛かりをつかむが……。監督はスティーブン・スピルバーグ。出演はハリソン・フォード/リバー・フェニックス(インディ・ジョーンズ)、ショーン…
全国の個性的なミニシアター22館を監督自身が巡り、劇場主など映画館を支える人たちの思いに耳を傾けるドキュメンタリー映画「ディス・マジック・モーメント」(2023年、90分)が、同作に登場する新潟県上越市本町6の高田世界館で2024年4月20日から上映される。21日にはリム・カーワイ監督の舞台あいさつもある。 マレーシア出身で大阪を拠点に海外でも映画を制作してきたリム監督が、コロナ禍で大打撃を受けている最中の2022年、自らインタビュアーとなって北海道から沖縄まで全国22のミニシアターを訪ねたロードムービー。家族経営やクリーニング店兼映画館、市民による映画館など成り立ちや運営方法はさまざまなミニ…
YouTubeチャンネル「ikariのふるよにミニシアター」に投稿した動画を一覧にしています。 www.youtube.com お試し一人回し 【ふるよに】一人回し動画 刀騎 VS 薙扇 - YouTube VS retzさん 【ふるよにS8-2対戦動画】忍遺(新)ー騎兜(櫂) - YouTube VS かのーぷすさん 【ふるよにS8-2対戦動画】社旗(棹)ー傘絡(鋸) - YouTube VS ヴィミ=サン 【ふるよにS8-2対戦動画】旗櫂(銃)-旗花(薙) - YouTube VS わさびさん 【ふるよにS8-2基本達人】薙忍(騎)VS銃扇(薙) - YouTube VS のばさん 【ふ…
Nap Zoneは冬でも蒸し暑く、隣人のイビキもうるさくて熟睡できなかったけど、それでも暗い場所で6時間ほど横になれただけでも全然違う。 外に出てみると寝床難民があちこちにいて、Nap Zoneの最後の一席を確保できて良かったと心底思った。 Nap Zoneは今や弊ブログで一番読まれる記事となったので、親愛なる読者諸君も各々100回、読み込むように。 とりあえずモーニングコーヒーをしばく。 今頃、日本ではまだ同僚達が働いていると思うと実に痛快である。ごめんよ、後輩。 Nap Zoneの真下はキッズゾーンのようになっていて、ダウンタウンDXのようなデザインの車が迎えてくれた。 その後はフードコー…
体がばきばきだ。肩は凝るし腰は痛いし首もだるい。週5が長すぎる。せめて週休3日になってはくれないか。願っても虚しいだけ。なんでこんなことになってしまったんだろう。嫌がらせをしてきた人が辞めて、次の人がなかなか決まらないらしい。それまで他の人がその仕事をしていて、忙しいとぼやいていた。2人分の仕事しているから当然。井上さんは雑誌が売れて上層部に認められることで、軽んじられていることから解放された。結局、会社にいる限り、仕事ができないことで軽んじられて、そういう扱いを受けることは仕方のないことなのかもしれない。それが嫌なら仕事で結果を出すしかない。会社とはそういうもの。井上さん、社内失業も抜け出せ…