迷宮の中に展開する藤田ワールド!ミュージカル『NINE』上演中!enbu.co.jp 「同じクリエーターたちの手によるミュージカル『ファントム』がそうであるように、この作品『NINE』は演出家の創造力の余地が大きい。海外のミュージカルではセットや衣装、役者たちがこの音からこの音の間で移動するなどまでが、厳しく定められている作品もままあるが、『NINE』はそういった意味ではかなりの自由が与えられていて、今回の上演では、演出を担った藤田俊太郎の感性が舞台の隅々にまで生きているのを感じる。円形に仕立てられた鉄骨の装置は人力でグルグルと回り、どこかで円形闘技場コロッセオを連想させもする。また、しばしば…