著者:円城塔出版社:東京創元社 久しぶりの円城塔はやはり手強い。 初期2編と近作2編計4編。 相変わらず普段あまり使わない部分の脳を刺激してくる作品たち。 特に表題作を含む初期2編はわかりにくいがその刺激が心地よい。 生まれ変わりを教義とする宗教団体の歴史を描く「遍歴」、 画像生成AIにおける問題点や止めようがない潮流を取り上げた 「ローラのオリジナル」の2編は最近の時事ネタでもあり分かり易い。 そして本人によるあとがきも面白い。 近頃真面目過ぎるらしい。 今回の4編を読むと確かに自由に飛び跳ねていた時期の作品と 世間というか周辺に気を配っていることで落ち着いた作品の違いがよくわかる。 落ち着…