高齢者を支える仕事は、身体介助や身の回りの世話をする介護士だけではない。最近注目されているのは、メイクセラピストという仕事だ。メイクセラピストは、重い病や介護を受けている人にメイクを施す専門職だ。近年、メイクの持つ効果が注目され、メイクによって生活の質をより豊かにすることを目指しているメイクセラピーが介護でも用いられるようになってきた。メイクをして外見をきれいに整えることにより、前向きに自分らしくいられるという自信を持たせる目的があり、高齢者のQOLの向上に効果があると考えられるようになってきたからだ。 ちなみに、メイクセラピストになるためには、介護士のような国家資格は必要ない。しかし、メイク…