20240213(了) 映画『メグレと若い女の死』 監督;パトリス・ルコント/ジェラール・ドパルデュー 原作;ジョルジュ・シムノン 2022年製作/89分/G/フランス/原題:Maigret/DVDレンタル <★★★> もう70年ほども前のパリ。 20才ぐらいの若い女が、分不相応な高価でゴージャスな絹のドレスに身を 包み、ある婚約パーティに現れた後、5,6カ所の刺し傷を負って血だら けで死んでいるのが見つかる。 これを担当することになるのがメグレ警視。 レンタル屋に頼んで取り寄せて観ました。たぶん新聞の紹介記事でタイト ルをメモっておいたもの。観るまで、ドパルデューのことも、ルコント監 督のこ…
晴れ、喜びの主日。入祭唱には『久しく待ちにし』が歌われた事だろう、欠席したから真偽は判らぬが。行きつけの仏蘭西料理店で食事。シェフとマダムに年の瀬の挨拶を済せた後、木枯らしが散した枯葉の上を逍遥し乍ら、来週に迫った羇旅の事を考えていた。旅の道連れには何の本を持って行こうか、決めかねている。 パトリス・ルコント監督作。ジョルジュ・シムノンの「メグレ警視」シリーズ。メグレをジェラール・ドパルデューが、その妻を『パリ、テキサス』のオーロール・クレマンが演ずる。あと、ちょい役でフィリップ・デュ・ジャネランも出演。 パトリス・ルコントがメグレものを映画化するのは、『仕立て屋の恋』に続きこれが2作目であろ…
メグレと若い女の死 2022年 フランス原作 ジョルジュ・シムノン監督 パトリス・ルコント出演 ジェラール・ドパルデュー他 あらすじシルクのドレスを着た若い女が死んだ。わずかな手掛かりをもとに、犯人を捜すこととなったメグレは・・・シムノンのミステリの映画化。 この映画、2022年の新作と知って驚きました。ずっと前に作られた作品の再上映と思ったのです。映像が、それくらいクラシカル。フィルムノワールの映画の頃のようなトーンです。まだ第二次世界大戦の空気が残っているような雰囲気です。日本でいうと前の東京オリンピック以前くらいの時代感覚。時代設定がそうだから当然そう作っているのでしょうが、その空気感の…
先日のキネ旬シアターは『メグレと若い女の死』でした。 原作:ジョルジュ・シムノン 監督:パトリス・ルコント 出演:ジェラール・ドパルデュー、ジャド・ラベスト、メラニー・ベルニエ 製作:2022年 フランス ジョルジュ・シムノンの推理小説、メグレ警視・シリーズの中の1冊です。監督は同じくジョルジュ・シムノンの原作『仕立て屋の恋』でメガホンを撮ったパトリス・ルコントです。 まだ学生の頃、シムノンの推理小説は何冊か読んだことがありました。この『メグレと若い女の死』はたぶん読んでなかったと思います。 メグレ警視はフランスの名優ジャン・ギャバンが何度か演じていました。今回のジェラール・ドパルデューもどこ…
今日から3日間休暇をとった。 明日と明後日は犬連れ家族旅行なので、今日は見たかった映画を観てきた。単館上映ではないけれどそれに近い規模で、公開から1か月も経っていないのにもう今週で終わってしまうようなので、慌てて行ってきた。 unpfilm.com パトリス・ルコント監督、ジェラール・ドパルデュー主演の『メグレと若い女の死』。実はメグレものは読んだことがなくて、映画が初めて。フランス映画も久しぶり。昨年NHKで放送していたフランス刑事ものが面白かったのもあり、気になっていた(テレビの方は、もうすぐシーズン2が始まるそう。楽しみ)。 ジェラール・ドパルデューが好きなのもあるけれど、暗すぎずクラシ…
「メグレと若い女の死」2023年3月22日(水)新宿武蔵野館にて。午後12時より鑑賞(スクリーン1/C-7) ~ドパルデューが演じる老境のメグレ警視。人間ドラマに見応えあり 日本でもおなじみのメグレ警視。ベルギーの小説家ジョルジュ・シムノンの推理小説の登場人物で、過去に映画やテレビでジャン・ギャバン、マイケル・ガンボン、ローワン・アトキンソンなどが演じている。 そして今回、メグレ警視を演じるのはフランスの名優ジェラール・ドパルデュー。そして、監督は「仕立て屋の恋」でおなじみの名匠パトリス・ルコント。とくれば、これは味わい深い映画になること請け合いである。 ちなみに、「仕立て屋の恋」もジョルジュ…
『仕立て屋の恋』などの作品で知られる名匠パトリス・ルコントが、8年ぶりにメガホンを取り、同作の原作者ジョルジュ・シムノンの<メグレ警視シリーズ>の人気作『メグレと若い女の死』を映画化。 youtu.be 舞台は1953年のパリ。シルクのドレスを身につけた若い女性が惨殺された。血塗られたドレスを唯一の手掛かりに、メグレが事件の真相に迫る! 名優ジェラール・ドパルデューがメグレを演じ、ジャド・ラベスト、『タイピスト!』のメラニー・ベルニエ、『バルバラ セーヌの黒いバラ』のオーロール・クレマン、『ともしび』のアンドレ・ウィルム等が共演している。 (adsbygoogle = window.adsby…
『フランス国際映画祭 2022』の一環として、イオンシネマにて『メグレと若い女の死』(パトリス・ルコント監督)鑑賞。 監督は今回来日出来なかったとのことで、エルストナー・ユニフランス代表より、監督のメッセージの代読がありました。本作品を製作するに至った動機について。ジョルジュ・シムノン原作のメグレ警視シリーズのファンであることはもちろんのこと。警視の寡黙でありながらも人間に対する深い洞察力を持ち、しかも人間味のあるところが好き。……でも何よりも、ジェラール・ドパルデューという俳優の演技を映像として残したかったそうです。巨匠ルコント監督にここまで言わせるって、ドパルデューってどんだけ凄いんだ………
2022年フランス・ベルギー映画。 ルコント監督の作品だというので見た。 G・ドパルデューがメグレ警視であり殺 人事件を解決する、メグレのシリーズは 一作も読んだことがないので雰囲気もわ からない、だからルコントらしさもわか らない。ドパルデューはさらに巨漢だっ た、大丈夫かな。 メグレと若い女の死 [DVD] ジェラール・ドパルデュー,ジャド・ラベスト,メラニー・ベルニエ Amazon
メグレと若い女の死 ジェラール・ドパルデュー Amazon 去年の12月とかでもめちゃ暑な日があった気がするのですが、2月で雪ですよ。もう地球がおかしくなってる気がするよ。これはもう月移住待ったなしですな!(もう少し順応せいや…) 若い女性の死体が発見され、メグレ警部がその捜査を進めていくと、同居していたアパートの住人が絡んでおり、そこに偶然出会った家出少女の世話を焼くうちに…という感じ。 あらすじ簡単ですまんっす。ストーリー的には単純な内容かもしれないですが、あのジェラールド・パルデュー+パトリス・ルコントという、日本だと誰だ、えーっと、新海〇と〇田〇暉の組み合わせくらいすごいかも!(適当に…
どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。 ついにおしまい!年間ベスト!発表でございます! レギュレーションの整理。2023年に鑑賞した新作映画として公開された映画が対象。2023年に見たので『かがみの孤城』『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は含みます。また、東京国際映画祭やTAAFは含みましたが、難民映画祭はちょっと旧作も入っているみたいだったので外しました。配信オリジナルは今年リリースされればカウント。リマスターとかレトロスペクティブは劇場で見ても入れないので『ロング・グッドバイ』や『宇宙戦艦ヤマト4Kリマスター』などは外しています。 点数のベースは毎ブログにも載っけているFilm…
メリークリスマス、ミスターローレンス(北野武のドアップ)。 タイトルの通りです。年末まとめ記事です。今年はテンションが上がらなかった(映画館までたどり着いては「今日は気分じゃないな……」となって帰宅)ばかりしていたので少なめです。なんなら人間への興味をだんだんと失いアニメしか観なくなっていく過程がドキュメンタリーちっくに語ることのできるラインナップになりました。 また今年はU-nextポイントを5000くらい無駄にしたので、死んだポイントのために、いま祈りたいと思います。合掌。それではやっていきましょう。 1.かがみの孤城 movies.shochiku.co.jp 辻村深月のジュブナイルファ…
1. ベネデッタ(ポール・ヴァーホーベン)2. イノセンツ(エスキル・フォクト)3. フリークスアウト(ガブリエーレ・マイネッティ)4. 星くずの片隅で(ラム・サム)5. ザ・フラッシュ(アンディ・ムスキエティ)6. ダンジョンズ&ドラゴンズ(J・F・デイリー&J・ゴールドスタイン)7. MEGAN ミーガン(ジェラルド・ジョンストン)8. ヴァチカンのエクソシスト(ジュリアス・エイヴリー)9. 私のプリンス・エドワード(ノリス・ウォン)10. TAR ター(トッド・フィールド)11. フェイブルマンズ(スティーブン・スピルバーグ)12. エンドロールのつづき(パン・ナリン)13. クライムズ…
メグレと若い女の死〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫 HM 16-3) 作者:ジョルジュ・シムノン 早川書房 Amazon ジョルジュ・シムノンの作品を読むのは恐らく初めてだと思います。 同じくメグレ警視シリーズを読むのも初めてです。 メグレ警視はいずれ読みたいと思っていたシリーズの一つで、今年の2月に本作の新訳版が出たのを知って読もうと決めていました。 さて、そんな初めてのメグレ警視。 メグレ警部と言えば、名探偵コナンに登場する目暮警部が思い起こされますが、目暮警部と同じような巨漢の持ち主のようです。 しかしその有能さは目暮警部とは大きく異なります。 モチーフ元は偉大な警察官なのに、「本当…
今月読んだ本と見た映画をまとめました。 書籍編 アンナ・コムネナ ワールド イズ ダンシング シェパードハウス・ホテル ヘテロゲニア・リンギスティコ〜異種族言語学入門〜2巻 これ描いて死ね 日本に住んでる世界のひと 千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話 北関東の異界 エスニック国道354号線 絶品メシとリアル日本 デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士 映画編 妖怪の孫 暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー メグレと若い女の死 ハマのドン 書籍編 アンナ・コムネナ アンナ・コムネナ(1) …
真夜中のパリで若い女の死体が発見されたと通報を受けるところから物語が始まります。現場に到着し被害者を見たメグレは、場違いの身なりなどから厄介な事件になると直感し、捜査を始めます。 ジョルジュ・シムノンはこれが初めて読む作品で、メグレの性格や警察での立ち位置、ほかのキャラクターとの関係性などの情報を入れずに読みました。派手ではないですが面白かったです。そもそもメグレシリーズは、あっと驚くトリックやロジックではなく、犯人もしくは被害者の心理を追究して解決するミステリとして楽しむべきもののようです。また、そこで生まれるドラマも良かったです。本書においては、メグレは被害者の女性について徹底的に調査し彼…
先日、リアル書店で購入した「メグレと若い女の死」。 読み終えました。 oldtypeossan.hatenablog.com メグレと若い女の死〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫 HM 16-3) 作者:ジョルジュ・シムノン 早川書房 Amazon 実は読み終えてから数日が経っているので、近頃にしてはいいペースで読めたのかなと思います。それでもこの厚さの小説を一日で読めないのだから、大学の頃とは読書のペースが比較にならないほど遅いですね。 まあ、それはさておき。 「メグレと若い女の死」、読み終えたときは受けた印象や読後感が宮部みゆきの「火車」と似ているなあと感じました。 若い二人の女性の人生…
お休みの日、仕事のやり残しがあるので職場に足を運びました。 時間を気にしなくていいので、久々に自転車で職場に行ってみたところ、 「おれ、この道を毎日自転車で行ってたの?嘘やろ」というぐらいしんどく、 昔の自分をちょっと尊敬しました。 職場で仕事をしたあと(正規の出勤の日に抜け落ちがあることに気づきがっかりしたのですが)、ショッピングモールに立ち寄りました。 無印で麻の服がいろいろ出ていたので、こんど今年の夏向けに買いに来ようと決めたあと、本屋で本を買いました。 先日、京都に足を運んだ帰りに確か梅田で見た宝塚歌劇団の「カジノ・ロワイヤル 我が名はボンド」のポスター。 宝塚デビューするかなと思うぐ…