第二次世界大戦のヨーロッパ戦線を扱ったウォーゲーム。メーカー:デイズ・オブ・ワンダー社(米)。
ボードゲーム系のメーカーから発売されているため、従来のウォーゲームに較べ極めて簡略化されており1ゲーム30分程度で決着する構成、カードによる戦術性の演出、大きな樹脂製コマによる視覚化などの工夫が取り入れられている。
同様のシステムで中世ファンタジー界の戦争を扱うタイトル「バトルロア」、アメリカ南北戦争を扱う「バトルクライ」がある。
ターン制で、手札からコマンドカードをプレイすることで左右・中央に分かれたエリアごとの移動可能ユニット数が決定する。
制限を受けるのは移動のみで、攻撃は射程内に敵を捉えている全ユニットで可能。専用のバトルダイスを、兵科毎に射程に応じて決められた数だけ振り、出目のアイコンで戦果を処理する。
フィギュアの数でユニットの損耗度を表現。全滅させる毎に勲章を取得、シナリオにより決められた個数を取得すれば勝利となる。
多数のフィギュアこそがこのゲーム最大の特徴と言える。基本セットでは連合軍(米陸軍)と枢軸軍(ドイツ陸軍)のフィギュアが用意されており、戦車数十台+歩兵数十体、それに土嚢・鉄条網・防塞が用意されている。フィギュアである理由は純粋に雰囲気のみであり、フィギュアであるが故に動かし難い、性能表示できないなどマイナスも多いが、抽象的で取っ付き難いものが多いウォーゲームの中では珍しくイメージ先行でプレイを盛り上げることだろう。