三重・伊勢神宮の日本国旗(写真:丸井 乙生) 極寒の地・北海道で鍛錬した肉体で、世界を圧倒した。 1956年メルボルン五輪の金メダル第1号となったのは、レスリングフリースタイル・ウェルター級の池田三男だった。その数時間後には、笹原正三もフェザー級で金メダルを獲得し、先輩の優勝を肩車で祝った。大会9日目にして、待ちに待った金メダルラッシュとなった。 32年ロサンゼルス五輪の南部忠平(陸上男子三段跳び)以来、2人目の道産子金メダリストの誕生は、北の大地のレスリング熱を沸かせることとなる。 金メダルの数だけ、超人たちのドラマがある。 雪国で海パン一丁! 「レスリングの増毛」の栄光 予選から全勝で圧倒…