デスメタルから派生した音楽のジャンル。
'90年代前半、IN FLAMESやDARK TRANQUILLITY、AT THE GATES、(初期)SENTENCED、AMORPHIS、EDGE OF SANITYなどが徹底した攻撃性が身上であるはずのデスメタルに叙情的なメロディを融合させたバンド達が、主に北欧から数多く現れた。
それまでは、デスメタル・バンドが明瞭なメロディを取り入れた曲を書くことはあっても、イントロや短いインスト曲として使われている程度であり、デスメタル形式の曲そのものに激烈さをほとんど損なうことなくメロディを大胆に導入した音楽は極めて革新的であった。
日本では、イギリスのバンドCARCASSの4thアルバム「HEARTWORK」によって認知され、その後上述のバンドをはじめとして様々なバンドの作品が持ち込まれ人気を博す。
CARCASSにメロディアスな要素を持ち込んだギタリスト、マイケル・アモットが結成したARCH ENEMYは、現在でもシーンの最重要バンドの1つである。
北欧〜ヨーロッパを中心としてシーンは瞬く間に隆盛し、CHILDREN OF BODOM、SOILWORKなど次世代のバンドも次々と産み出した。最近では、KILLSWITCH ENGAGEやSHADOWS FALL、UNEARTHなど、ハードコアにメロディックデスメタルを取り入れた有望な若手バンド達がアメリカなどから登場し、注目を浴びている。
一口にメロデスといっても、激烈ないわゆるデスメタルにメロディを若干加えた程度のものから、デス声以外はネオクラシカルメタルといっていいバンド、ゴシックメタル的なアプローチを取っているバンドや、メタルコア勢など。さまざまなスタイルがある。