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モデュロール

(アート)
もでゅろおる

・「Modulor=module+or=黄金の尺度」。
・「男性が手を挙げた時」を一つのMAXとして、やがて「腰掛け」たり「肘突い」たり、様々な屋内行動を想定した人間工学に基づいた「万有基準尺」として特許を取り(1947年)、それを設計の基準に使って「より機能的な設計」を実践していく。
・「黄金比率」や「フィボナッチ数列」もその際、検討したらしく、つまりは「空間内での主体の心理」にまでも考察を及ぼしたことが明かる。
・後者の数学センスは僅か90分で瞬時に極められる。映画『兀』〔パイ〕がそれである。
・また、古来、「寸法」とは一切合財、人間の体の大きさが基準であり、指の長さや太さ、腕の長さ、歩幅や肩幅、身長や目線、・・・・・・等々を考慮した、使いやすい大きさの器や道具が作られた。〈よって志摩半島のダイダラボッチの大ワラジなどこの意図的破断なのだ。「超越」である。畏れ多き威厳。〉 「起きて半畳、寝て1畳」と云ったように、あるいは「茶の湯が二畳一間」だったり、「住居の間取りに4畳半・6畳・8畳・・・・・・」とあるのは人数に兼ね合った適度な広さなのだ。「一石=一年分の一人分の食料」といったように、古来の単位には多コード性と、合理性があったのだ。いつしかそれらは細分化されていき、本義を失い、形骸化し、もはや単なる煩い・(「デザイン」と云いながらも)狂態でしかなくなってきていた。そういう原点への回帰といえる。殊に、デザイン過剰で、身体性が失われていたのだ。

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