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モノレール

(地理)
ものれーる

一本のレール。転じて、一本だけのレール(主に都市部の高架鉄道)に跨るか(跨座式)ぶら下るか(懸垂式)して走る列車のこと。
発明は古く、1821年には最初の特許が取得されており、24年には早くも商業路線が開通している。商業鉄道の開通より1年早い。
現存最古の路線はドイツ・ヴッパータールにある懸垂式のもので、1901年に営業を開始している。これは日本で最初のモノレールである上野懸垂線の設計で大いに参考にしている(ヴッパータールのランゲン式ではフランジ車輪だが上野式はゴムタイヤになっている以外はほぼ同じ)。

主要方式

懸垂式

ランゲン式

車体上部に湾曲した腕が伸び、レール上の台車と車体を繋ぐ方式。上野懸垂線ではゴムタイヤの採用やレール側での車輪保持溝などいくつかの違いがあるが、大別してランゲン式に分類されることが多い。
左右非対称構造のため事実上分岐不能という問題があり、路線は単線往復または環状線とせざるを得ない。ヴッパータールは両端ループ以外を平行走行とし同じ場所を往復する細長い環状線、上野は単線往復。

サフェージュ式

矩形チューブの下に隙間を開けたようなレール構造で、この中を通る台車のすぐ下に車体がぶら下がる。雨雪が入り込み難い、機構が左右対称のため分岐が可能であり駅間単線/駅内複線のような構成で路線を簡略化し易いなどの利点があり、国内外で活躍している。
サフェージュ式を採用した千葉都市モノレールは懸垂式モノレールとしては世界最長の営業距離記録を持つ。

跨坐式

アルヴェーグ式

幅の狭い平面の上に車輪を乗せて車重を支え、左右から案内輪で挟み安定させる方式。レール上部で車重を支えるため床より上に車輪が飛び出てしまう難点がある。
これをベースに開発された日本跨座式では床を車輪より上に上げフラットな車内を実現したが、その分車体が縦に長くなり重心が上にあるため曲線部通過やホームとレール床面との落差などに問題を生じた。

逆T字式

アルヴェーグの欠点を解消した新しい跨座式。アルヴェーグとは逆に案内輪がレール上部の縦に伸びた板を挟み、レール下部の平面を走行輪が踏む。構造的には走行2輪+案内2輪であるため厳密にはモノレールとは言い難いが、慣例的にこれもモノレールに含む。

国内の現存路線

国内で開業中の路線は以下の10社局12路線である。

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