人間の成長の中で社会的責任を猶予される期間。学生生活はよくモラトリアム期間と言われる。
もともとは経済学の用語で、「支払猶予期間」のことを指す。一般に格付け機関などでは、債務者によるモラトリアムの宣言はデフォルト(債務不履行)とみなされる。 やがて心理学の用語で、「大事なことを引き延ばしに引き延ばして、やらない状態」のことをいうようになった。小比木啓吾に因る。
実験系の研究室に入った。研究機器には触ることなく、院試の勉強をしてくださいというスタンスだった。院試を受けない人にとっては、何の制約もないことになり、就職活動に専念する人もいれば、自分の道を探すという人もいた。私は就職する気にもなれなかった。働くことが怖かったし、人と触れるのが怖かった。会社でうまくやれるイメージを持てず、ただ怖かった。勉強することは嫌いではなかったが、修士課程に進むことは、勉強を積極的にすると言うよりも、モラトリアムの延長という意味が大きかったと思う。研究室を選べずパニック状態で引きこもっていた私も、なんとか研究室を選べたこと、学生相談所につながったことや院試合格という共通目…
sayosalada.hatenablog.com 続きです。 ブログにも何度も書いていますが、 私は20年以上およそ人生の半分ほど摂食障害でした。 私は壮年期真っ只中までモラトリアムを体現していたということで間違いないと思っています。 最終的には、私の身体が悲鳴を上げて過食嘔吐が強制終了する形になりましたが、 この強制終了させられる前には、 「自分の人生には自分で責任を持ちたい」 そう思うようになっていました。 育った家庭を恨んでも、生まれ変われるわけじゃない。 良いことも悪いことも、私が招いたこと。 悪いことを誰かのせい、ご先祖様のせい、神様のせいにしても何も変わらないのなら、 自分がここ…
「自分は何がしたいんだろう」 「自分はどんな人間なんだろう」 主には青年期において、 誰もがそんな「モラトリアム」的な課題に直面し悩んだことがあると思います。 でもこんなモラトリアム的な時期、 青年期ではなくても、壮年期においてもあるんじゃないかなと思っています。 ちなみに、 私は壮年期ですが、年がら年中モラトリアムみたいなところがあって、 社会との接点がイマイチ掴めていない、常にフィットしていない感覚を持っていて、 社会との違和感を抱きながら、常にベクトル探しをしている感じです。 いい年して地に足着かない大人でダサいなと、自分に対して思ってもいますが、 もしかしたら案外多くの人が、 青年期・…
しかし、、明日はまだ1月1日じゃなくて、ちょっと合間がほしい、、 はやいょ、
凛々しく生きることを2023年は忘れていたように思う。だから気持ちの悪い1年だった。 本来の自分を生き切っていないモラトリアムな1年 何かが始まらないから、その何かを待っていた。いったい何を待っていたのか。 来年は辰年で私は年女の72歳 いい感じの年齢になってきた。幼いころから早く年を取りたかった。銀色に輝く白髪にあこがれた。そして、年を取る一番のメリットは、周りに偉そうに意見をする人間がいなくなることだ。 2023年は下世話に明け暮れてしまった 精神的に高められるようなことは何もできずに、株の値上がりに一喜一憂したり、日常生活のつまらないあれこれに頭を悩まし続けた。 隣家の生活音が不愉快でし…
年末と年始の間に、モラトリアム1週間とかくれんかな、、 そのために年末までがんばるわ、
久しぶりのブログ。 書きたいことがありすぎるので、ここで消化。 そろそろ論文執筆チームは「アレ」の時期である。そう、『バックアップ取っとけよ』問題である。かくいうこのブログ、私が持ってる中でも一二を争うほど古いUSBにバックアップをとっている間、暇になってしまったので書いているので、貴重な時間を有効活用していると言えば聞こえもいいかもしれない。 修士論文に求められることは、主に一つ。 先行研究をもとに自分なりの新しい成果を一つ出すこと。たとえそれがちょっとした補題の証明だとしても。 大学院生稼業を数年やっていて、(それも2年休学している分、人よりも多く。)肌で感じることの大切さを改めて味わう。…
ルキウス・アンナエウス・セネカの言葉です。ローマ帝政の初期の人物のようですが、私はそのあたり詳しくないので、一度勉強してみようと思います。 時は金なりともいいますが、振り返ってみれば人生なんてあっという間です。わたしのあっという間にこんな歳になっています。本来、私らにグズグズしているような時間なんてないはずです。ということをもっと若いうちに危機感として持っていればよかった、と後悔の日々です。 みなさん、絶対若いうちに、いろんなことに積極的に取り組んだほうが良いと思います。切に。 最近モラトリアム(どんな自分になるのか最終的な決定のために試行錯誤する期間)の期間が長くなった、と言われています。が…
では意識的な選択として、一体私たちはどのような人間であることを、選んでゆくのであっただろうか――私たちは誤ったのだ。根本的な過ちを経た。青年期において、雑多な書物を読んできた私たちは、その選択肢の幅を大幅に拡大してしまう、という過ちを犯した。実際に、ある問題設定というか、ある人間の実存的な容態において、読書行為とは、そのような事態を招来してしまう行為にほかならないのである。本邦における例として、芥川龍之介のことを考えてみることができよう。彼は広汎な領域における読書をしたことによって、中国が舞台の小説を、西欧が舞台の小説を書いた。あるいは彼の二十幾つで書いた処女作はタイトルからして「老年」であっ…
資本論はおいておくとして、こうした私の態度はすでにして、当時としては「保守」寄りの態度とみなされるそれであったということは、附言をしておきたく思う。インターテクスチュアリティはナショナリズムと親和性が高い、……というような議論のレベルでもない。信じられない話だが、ひとつの小説作品を読むに際して、それが書かれた背景なり、テクスト間の影響関係なりを吟味し、検討をすることとは、歴史の重層性を前提とした態度にほかならない。この歴史関係をそもそもないものと見なすことが、当時の左派の大勢の見方であった。わかりやすい一例なのだが、オリンピックで高橋尚子がマラソンで金メダルを獲ったことを、素直に、いつものフラ…
さて、本日は日本のメディアなどではあまり伝えられていない、韓国の不安要素について書いていきます。 初めて来られた方はまずこちらを先に読む事をお勧めします。ブログ『日韓問題(初心者向け)』を始めた理由 - 日韓問題(初心者向け)注意 ・このブログは「日韓の価値観の違い」を初心者向けに扱っています・当ブログのスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです・相手が不法を働いているからと、こちらが不法をして良い理由にはなりません・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらどう思うか」という客観性を常に持ちましょう・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてくださ…
「上」に立つことが苦手です。 九州南部の一般家庭の、末っ子長男として産まれた私は、両親を差し置いて祖父に(祖父に)長男とはかくあるべき、というのを教えこまれて育ちました。言わずもがな九州特有の男尊女卑が発現しているところであり、私も立派な(決して立派では無い)大人なので、それらを受け流す姿勢はもうとっくに身についていますが……。 これについて詳細を語るとまた長くなる、やめよう。 というわけで、長男であることより末っ子である自我の方がでかいままこの歳まで育ってきました。祖父母からしたら頼りない長男であることは間違いないですが(従兄弟よりマシだという見方もあります)、人を頼るのはまあまあ得意です。…
絶望から出発しよう (That’s Japan 6)作者:宮台 真司ウェイツAmazon今日は早番だった。今朝、同僚の方々がお子さんたちの卒業式について話しておられるのを耳にする。自然とぼく自身の卒業の思い出について思いが及ぶ。ぼくは22歳に大学を出た際、文字通りなんの職も見つけられず、無為徒食に生きねばならず途方に暮れてしまっていた。いまの仕事にたどり着くまで、ぼくはずっとあてどもなくニートとして過ごさなければならなかった。そしてもっと悪いことに、その頃くらいからぼくはアルコールに溺れて毎日毎日現実逃避で酒を呷る暮らしに染まっていった。毎日だ。自分の人生を自分の責任で生きること、それ自体から…
「夢を持て」「夢を語れ」と言われると高校生たちは暗い顔になるそうです。それはそこで「夢」という言葉で指示されているのが、単なる「人生設計」のことだからです。どの学校でどんな専門を学んで、どんな職業に就くか、それを早く決めろと急かされている。早く人生を決めて、決めたレールの上を走って、そこからは外れるなと言われてうれしがる子どもはいません。 内田樹の研究室 2023.8.29「受験についてのインタビュー」より ランキング参加中生きることは物語を描くこと、それは哲学すること この欄でも何度も述べているが、小学校卒業時に文集に入れるからといわれ、将来なりたい職業を書いてこい、といわれ困りきったことを…
前回の記事、少し雑だったかもね。手っ取り早く承認される能力がなくて、それでも承認されたい人間が面白さに縋るってこと。承認欲求モンスターというかアイデンティティモンスターなんだよな俺って。自分が特別だとか生きてきた証を遺したいとかナチュラルに考えちゃってる。周りの同級生たちはとっくに人生を自動化させているというのに。…こんな言い方をしているあたり、とことん俺は周りの人間を見下していると思う。 ちょっと本題に入りかけたかな。 ずっと前から意識していたことがある。自分のスタイルについて。 端的に言えば、俺は負けたがっている。 負けたい、辛い思いをしたい、挫折したい、弱者でありたい、その姿を美しいと思…
大学の4年が終わった。学会でベルリンにいたから卒業式には出られなかった。モラトリアムと揶揄されるような大学生らしさに欠けていたのだから尚更実感がない。この4年を喩えるとすれば、教室の片隅で音楽を聴いている時間そのものだった。 初めの数年は他人に縋っていたし、拠り所を探していた。次第に自分との非対称性が受け入れられなくなると、排他的になって独りになった。切った縁もあれば切られた縁もある。眼鏡はほとんどかけなかったし、ヘッドホンは離さなかった。音楽だけが救いだと言い聞かせて。現実はまともな視力と聴力で受容できるほど輝いてなかった。 それでも大学の環境には満足していた。最後の2年は友人に恵まれたし、…
*[ウェブ進化論]モラトリアムという方法。 昭和の学生運動前後でモラトリアムといわれた世代は、戦後のように「ただひたすら復興のために働く」ということに疑問を感じた世代だという。 そしてそれから、その後何と50年ほどもかなり「均質の時代」が続いていた。 復興、高度成長期から失われた平成の30年までがこれまで来た道、である。 そして次のモラトリアムは今だ。 FIREなどとも言われているが「今一度働くことの意味や目的」を考える機会をもたらしたのがコロナ禍だったというのは、皮肉な話ではある。 戦争ほどではないにせよ、高齢化も進む中で「老年世代も中年も、若者も一斉に」そうしたことを考え直す時代に入ってい…
当ブログではアフィリエイト広告を利用しています こんにちわ。家族4人で51㎡賃貸マンションに暮らすyacoraです。(当ブログではアフィリエイト広告を利用しています) いま我が家にはフリーターの22歳ムスメ、それと短大2年生の19歳ムスコが同居しております。 高校卒業後、4年間はモラトリアム期間として学費などの援助をすることと2人には伝えてありました。大学4年行くもよし。 短大2年と、ほかのことを2年するのでもよし。 なにしろ4年間は学費と生活を保障するという約束です。ムスメは、短大卒業後あらためて専門学校に2年通いました。今春からは、やりたいことがあるため就職はせずしばらくフリーターになりま…
こんちくわ! 久しぶりのブログです。 こちらは最近好きな逃げ水あむちゃん(〃´-`〃)💘⤵️ 以前の日記にも書いてた手術を数日前に終えて、現在右肘と左膝が包帯でグルグルと巻かれている、ももこです。🤕 みなさまいかがお過ごしでしょうか? わたくしは最近、韓国のサックス奏者・김오키(キムオキ)の日本ツアーに行ってきました❕ 尾道にある"浄泉寺"というお寺での公演でしたが、本当に素敵な空間と音楽で心を動かされました(><) (引用 @CowandMouseInfo) ジャズ大好き〜♡サックスの音大好き〜♡としみじみと感じた時間❕💡 今年はいろんな好きな音楽にたっくさん触れたいです( ◜ᴗ◝) ところ…
「七夕しぐれ」の続編。 大学生になった主人公の青春時代を描く物語。 音楽に興味を持ち、喫茶店に入りびたり本を読む生活。 懐かしい大学生活に共感できる。 淡い恋愛感情もこの年代の若者らしく、悩ましい時期だ。 東北の仙台市や東京との行き来もふるさとのよさを実感させてくれる。 「モラトリアム」の意味を調べてみると 「猶予期間」「遅延」という意味、 まさに学生時代はたくさんの猶予期間が詰め込まれている。 学生時代の大切さを想い出させてくれるいい小説だった。
モラトリアム人間という言葉がある。 モラトリアム‐にんげん【モラトリアム人間】年齢では大人の仲間入りをするべき時に達していながら、精神的にはまだ自己形成の途上にあり、大人社会に同化できずにいる人間。 要はいい年齢の大人がいつまで経っても社会的な責任を負わずふらふらしているというようなことであると思うが、僕はけっこうこれにあてはまってしまうのではないかと思っている。 もちろん働いてはいるし、家庭のために最善を尽くす所存ではあるが、たぶん一般的な同年代に比べるとどうにも色々足りていないような気がしてならない。不真面目ともまた少し違うかもしれないけれども、少なくとも立派に自分の立場を築き、それを全う…
キタニタツヤの曲、キュートアグレッション。投稿されたのは少し前なのだが、最近、この曲天才だな、、とすごく思い、どうしても書きたくなったので、書くことにする。 ・キュートアグレッション/キタニタツヤ https://youtu.be/jfcqoMZdqkk?si=tfTckZvTrdWghvuC こちらの曲です。ぜひ聞いてください。 最近またこれを聞いたのだが、改めて思った。キタニタツヤは音楽界の文豪だ。聞く文学である。とにかく歌詞が良い。良いというか、詩的で、時に耳心地の良い韻を踏んだりと、ワードセンスがとても良い。前からそうは思っていたのだが、最近は特にそれを強く感じた。 キュートアグレッシ…
Suzukiさんのnote「就職できなかった」を読みました。 note.com ボリュームがあってとても面白かったです。こんなに面白いコンテンツがあったのに気づかずに今日まで過ごしていたなんて!世の中にはまだまだ私に刺さるものがゴロゴロと転がっているのに、私はそれに気づくことができないばかりに日々を退屈に過ごしてしまっているのかもしれないなと思いました。他人の人生をコンテンツって言うのちょっとよくないのかな?って思ったけど、やっぱり他人の人生こそ最高のコンテンツだよなあと思います。だけどどうして私は他人の人生をコンテンツ呼ばわりすることに忌避感を覚えるんだろう?他人の人生は尊んだほうがよくて、…
皆様こんにちは。葉月です。 いろんなことが起こった気がする大学生活が終わりました。 将来また学生をやっている可能性が無くもないですが、自分の人生の一つの大きな区切りとして、感想を書き残しておきたいと思います。 1年休学(留学)を挟んで、大学5年間を時系列順に見ていこうと思います。 大学1年生: 大学入試も終わり、いろいろなことに手を出しながら、新しい生活に慣れていこうとした期間でした。 4~6月辺りまでは勉強したりサークル行ったりと、真面目な大学生をしていたような気がします。自分の通っていた大学だとクラスというシステムがあり、そこで人付き合いがそれなりに出来ていたのも大きいかったですかね。 た…
【「デフレ脱却」は単なる円安による輸入物価高騰が背景!?】アベノミクス「金融詐欺」アベトモ日銀黒田は反日・売国だったのか?~「国際金融資本の罠に嵌った日本」日銀金融緩和で日本の富が海外流出~ ■米欧に置いて行かれた「黒田緩和」 描いた好循環、実現できぬまま 朝日新聞 2023年4月7日 https://www.asahi.com/articles/ASR476CV8R47ULFA01D.html ~~~ これまでにない大規模な金融緩和を10年間主導してきた日本銀行の黒田東彦(はるひこ)総裁が8日、退任する。 欧米各国では物価高を受けて金融緩和から利上げへと転じており、その「上限」も視界に入って…