4月にヤスパース『哲学入門』のオンライン講義を週1で受けていて、延べ10時間以上話を聞いたのに冒頭の50pぐらいまでしか進まなくてヤバかったが、哲学書をガチで読み出すと、「本を読み終わる」という事の意味が大分変わって来て、その時の自分が読み取って受け取れるものをちょっとだけ受け取るにすぎないよね、と思うようになっている。 ヤスパースの言っているであろうことをまとめると、・真に実存的な自己であるためには、主観と客観(対象)が分割される以前の存在そのもの=〈包括者〉=〈超越者〉に向き合う必要がある。・人間の悟性/理性では〈超越者〉の真理を捉えることはできず、暗号として受け取り解読を試みることしかで…