先日、三重のヤマギシの村に出張したときに、先日ブログに感想を書いた「ルトガー・ブレグマン著『 Humankind 希望の歴史 』」を紹介してくれたTさんが「次はこれを読もうと思っている」と教えてくれたのが、この本だ。 僕も早速、メルカリでこの文庫版を購入して読んでみた。 著者は哲学を専攻する東大教授である。この文庫の「増補新版のためのまえがき」で著者は、「哲学とは、問題を発見し、それに対応するための概念を作り出す営みである」と述べ、ここで取り上げる問題を明確にしている。 ・我々は妥協を重ねながら生きている。何かやりたいことをあきらめたり、何かやるべきことから眼を背けているだけではない。・そのよ…