熱田神宮の主祭神は、ご神体である草薙剣であり、その本体は天照大神であると云うのが現在の神社本庁の見解です。伊勢の神宮のご神体が八咫鏡であって、本体をやはり主祭神たる天照大神と看做すことに準じています。古来「尾張造」と云う建造法で建てられていた社殿が、ご維新後に伊勢神宮と同じ「神明造」に改められたのも、その見解によるものです。 しかしながら、ホツマ伝愛読者であれば、熱田大神と云うご神名がヤマトタケの尊称であると知っています。実は、「より古い『尾張国風土記』逸文には、日本武尊が宮簀媛に草薙神剣を手渡す際に自らの形影(みかげ)とするようにと言い残したとあり、奈良時代には日本武尊を草薙神剣の正体とする…