銀英伝の特徴である洒落た、或いはそれ以上の会話は互いの関係性を表すとともに、読者を楽しませる要素が多分にあります。特に自由の国の同盟では、個人的な会話であれば年齢、階級、立場に関係なくなされます。 「こいつは同盟No.2のパイロットだ」 「同盟No.1のパイロットは墓の下だよ」 相手を2番手と紹介しながら自分がNo.1だと暗に語る相手に、No.1は戦死したので自分が実質のNo.1で先に語った相手はそれ以下と返す。 友情?溢れる戦友の会話です。 「ブランデー、もう一杯いくか」 「いただきましょう」 被保護者のために身辺に配慮するようにできの悪い保護者を諭した先輩に、後輩がそのできの悪い保護者に被…