私は、老人ホームで働く介護士です。日々、入居者の介護にあたっていますが、その中でヤングケアラーの子どもたちと関わる機会も少なくありません。 ヤングケアラーとは、18歳未満の子どもが、病気や障害、認知症などの理由で、日常生活や療養に支障のある家族の世話を担っている子どものことです。 ヤングケアラーの子どもたちは、家族の世話に追われ、学業や友人関係、自分の将来など、子どもらしい生活を送ることが難しくなっています。 そこで今回は、ヤングケアラーになった10の原因について、私の経験と知識をもとに、お伝えしたいと思います。 1.親の病気や障害 ヤングケアラーの子どもたちの多くは、親の病気や障害を理由に、…