タイに訪れたことがある方は、屋台のおばちゃんや道路を歩くおじさんが鼻にプラスチック棒を突っ込んで歩く姿をみたことがあるのではなかろうか。 もしくは、定期的にポッケから取り出し、嗅いでは恍惚な表情を浮かべているときもある。 そんなタイ人を魅了するものこそ、タイ語で嗅ぎ薬を意味する”ヤードム”である。薬ではあるが、ハイになったりする怪しい薬ではない。 鼻を通してメンソールの刺激が突き抜け、気軽に清涼感を得ることができる。ハッカ薬を鼻の中に塗るのを想像してもらうとよいだろう。 刺激が物足りない人は、鼻の穴に突っ込んで一日中過ごしたりしている。嗅ぐことで目が覚めたり、爽やかになるのは間違いない。 食後…