ユリとは、ユリ科ユリ属に含まれる植物の総称。
但し、同じユリ科のバイモ属に含まれるクロユリなどもユリと称されることが多い。
ユリの原種は花の形態に基づいて、テッポウユリ亜属、カノコユリ亜属、ヤマユリ亜属、スカシユリ亜属に分けられる。ただ、交雑親和性などと一致しないことが多い。
園芸品種は1964年に英国王立園芸協会によって定められた分類法によって8つのグループに分けられる。日本で代表的なのはアジアティック・ハイブリッド、オリエンタル・ハイブリッドである。
エゾスカシユリ、イワトユリ、オニユリ、コオニユリ、ヒメユリなどのアジア原産の種を中心に交雑されたグループ。日向を好み、栽培は容易。また、このグループには基本的に香りがない。代表的な品種はエンチャントメント、コネチカットキングなど。
このグループはスカシユリと称されることが多いが、厳密にはスカシユリはこのグループの一つの系統。
スカシユリは古くは江戸時代初期の頃、エゾスカシユリやイワトユリの交雑より改良されたと考えられる。
日本原産であるヤマユリ、カノコユリ、ササユリなどの交雑によって出来たグループ。芳香があり、大輪のものが多い。
親に利用された原種の性質を引き継ぎ、やや日陰を好む。カサブランカが特に有名。
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