1982年、渋谷駅南口に開館したミニシアター。 劇場はユーロスペース1、2の2館があり、座数数はそれぞれ75、106。ここでしか見れない映画をいっぱい上映してくれる映画館です。 2006年1月14日から桜丘町から円山町の『Q-AXビル』に移転リニューアル。2スクリーンはそのままに座席数は「ユーロスペース1」が92席、「ユーロスペース2」が145席となった。 旧ユーロスペース跡地には『シアターN』がオープン。
はてなブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと」 こんばんは。 ここ数日気持ちの良いお天気が続いていますね🌞 今日はちょっとまじめに、そしていま一番お伝えしたいことを書きます。 私は大学在学中に「時々自動」というパフォーマンスカンパニーに出会い、それから表現のフィールドに関わってきました。 実際、舞台や演劇、表現活動で生計を立てるのってすごーく難しく、メジャーシーンに行くのはほんとにほんとに一握りの人たちです。 「時々自動」は、ハナからそこを目指していなくて、「現代人の余暇」を全力で遊ぶ、とにかくやりたいことをやるんだということを言っていて。 私はそこがとっても面白いと…
公開日初日にこの映画『由宇子の天秤』(←ポチ)を鑑賞してきました。 外国語タイトルは『A BALANCE』ですね。いやこれはいかにも現在の日本の映画、日本人が見るべき映画でした。恐ろしかったです。 www.youtube.com これ、ちょっとこれから鑑賞する方のために、何も書けないです。 見ていただくしかありません。 女性のドキュメンタリー監督の由宇子が主人公です。彼女はジャーナリストであり、父親の経営する塾を手伝ったりしています。そして彼女は女子高校生の自殺から波紋を広げる様々な関係者と、塾に通う女子高生をめぐるとんでもない事態の2つの狭間で苦悩します。まさにこの2つの問題が天秤にかかりま…
渋谷のユーロスペースでおこなわれている“篠田正浩監督生誕90年祭「夜叉ヶ池」への道” 続けて心中天網島を観てきました。(1969年公開) 治平が吉右衛門。小春とおさんが岩下志麻となれば、行かずばなるまいて。 岩下志麻がおさんと小春の二役 吉右衛門の濡れ場 黒衣の存在の理由3つ 黒衣は、監督自身 黒衣は、小春治平の心の葛藤 黒衣は、許さない社会の目 岩下志麻がおさんと小春の二役 眉をそり、鉄漿をした人妻であるおさんと、しどけない遊女小春の二役。ああ、どっちも岩下志麻にやらせたいと思ったのでしょうね、監督は。真逆の二役を岩下志麻が演じています。 おさんは、生活そのもの。小春は非日常そのもの。岩下志…
渋谷のユーロスペースで坂東玉三郎主演の映画「夜叉ヶ池」を見てきました。夜叉ヶ池の底に封じられた竜神の一族と、彼らとの誓いを守り、日に三度釣り鐘を撞く夫婦の物語です。原作は泉鏡花です。泉鏡花の人外ものとしてかなり面白かったですが、特に、竜神の姫を演じる坂東玉三郎が妖しくて本当に素晴らしかったです。いつ竜に姿を変えても不思議は無いような、この世のものでは無い雰囲気が良かったです。ちなみに、渋谷の混雑が心配だったので、休暇を取って平日に来たものの、それでも人が多かったので、帰りは恵比寿駅まで歩きました。コロナ禍では都内で映画を見るだけでも大変ですね😅追記; 権利関係で揉めてお蔵入りとなって、映画館は…
アンドレイ・タルコフスキーの特集上映「タルコフスキー、精神・物質・官能」が、6月26日から7月9日に東京・ユーロスペースで! ロシア東欧文学者の沼野充義、映画批評家の須藤健太郎によるトークイベントもある予定。 <上映作品>『サクリファイス』1986年/カラー/ヴィスタ/スウェーデン・仏・英共同製作/149分1986年カンヌ国際映画祭審査員特別賞/最優秀芸術貢献賞/国際映画批評家連盟賞/エキュメニック賞『ローラーとバイオリン』1960年/カラー/スタンダード/46分 1961年ニューヨーク国際学生映画コンクール第一位『僕の村は戦場だった デジタル・リマスター版』1962年/モノクロ/スタンダード…
ユーロスペースの《生誕100年 小林正樹映画祭 反骨の美学》で、映画『怪談』(1965年、監督:小林正樹)を鑑賞。小泉八雲の原作から「黒髪」「雪女」「耳無芳一の話」「茶碗の中」の4つの怪談話を映像化したオムニバス作品。怪談 東宝DVD名作セレクション岸恵子Amazon怪談といっても新東宝のようなどぎつい演出ではなく、幽玄、妖美な伝承を壮大なスケールで洗練されたアート・フィルムとして映像化。劇伴がほとんどない映像は演劇的と言ってもよいだろう。映画館で一度は見ておくべき作品であろう。各編とも錚々たる俳優が演じていて緩みがない。どれもよく知られている怪談話ではあるが、このなかでは「耳無芳一の話」が印…
ユーロスペースで開催中の《生誕100年 小林正樹映画祭 反骨の美学》で、映画『からみ合い』(1962年)を鑑賞。先日、世田谷文学館の「生誕100年 映画監督・小林正樹」展を見て以来、気になっていた作品だが、DVDになっていないので渋谷まで足を伸ばす。余命3か月を宣告された大企業の社長(山村聡)の遺産をめぐる人間の赤裸々な欲望を描くサスペンス映画。社長は死に臨み、自分のかくし子を探すように部下たちに命じる。秘書課長(千秋実)、秘書のやす子(岸恵子)、顧問弁護士(宮口精二)、弁護士助手(仲代達矢)、そして社長婦人(渡辺美佐子)が権謀術数をめぐらせ遺産を巡って争う。秘書の岸恵子が遺産を独り占めするど…
2022年07月03日号(通巻702号) 表紙:河上肇さん(1879-1946) 7月3日(日)23:20~ BSプレミアム プレミアムステージ こまつ座公演『貧乏物語』 https://www.nhk.jp/p/p-stage/ts/6G94PXJM6G/ natalie.mu www.aozora.gr.jp ----------------------------------------------------------------------------------- ▽TV ■06/27(月)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 09:00/24:00 プレカフェ 世界遺産 時…
6/24(金)〜 『神は見返りを求める』[T]※全国公開 (監督:吉田恵輔 出演:ムロツヨシ,岸井ゆきの,若葉竜也,吉村界人) 『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』』[T]※全国公開 (監督:曽利文彦 出演:山田涼介,水石亜飛夢,本田翼,ディーン・フジオカ/内野聖陽,新田真剣佑) 『きみの正義ぼくの正義』[T]※イオンシネマむさし村山 (監督:天野裕充 出演:中村優一,市川由衣,渋江譲二,加藤櫻華,ジェントル) 『二つ目物語』[T]※池袋シネマ・ロサ 2週間限定 (監督:林家しん平 出演:柳家き三郎,橘家文蔵,古今亭菊春,柳家さん光) 『漆黒天 終の語り』[T]※全国公開 (監督:坂本浩一 出…
『水道橋博士のメルマ旬報』連載「碇のむきだし」 日記は上記の連載としてアップしていましたが、こちらに移動しました。一ヶ月で読んだり観たりしたものについてものはこちらのブログで一ヶ月に一度まとめてアップしていきます。「碇のむきだし」2022年06月掲載 先月の日記(4月24日から5月23日分) 5月24日幸村誠著『ヴィンランド・サガ』26巻。人が犯した罪は許されるのか、戦場で育ち、生きるために人を殺してきたトルフィンの贖いとその生き様が他者の心を動かす。人は変わることができるか、読む人の心の奥の方に響いてくる、ほんとうに素晴らしい作品。大友克洋著『THE COMPLETE WORKS 4 さよな…
6月15日(水)、雨。 渋谷の「ユーロスペース」へ、ヤンヨンヒ監督の『スープとイデオロギー』を見にいく。 朝から雨模様。昨日予約をとってしまったので「雨ニモ負ケズ」出かける。 ★ 12時30分から上映。 ひとりの女性の生き様をとおして 国家の残酷さと運命に抗う愛の力を唯一無二の筆致で描き出す。 年老いた母が、娘のヨンヒにはじめて打ち明けた壮絶な体験 —- 1948年、当時18歳の母は韓国現代史最大のタブーといわれる「済州4・3事件」の渦中にいた。 朝鮮総連の熱心な活動家だった両親は、「帰国事業」で3人の兄たちを北朝鮮へ送った。 父が他界したあとも、“地上の楽園”にいるはずの息子たちに借金をして…
2022年06月26日号(通巻701号) 表紙:森喜朗さんとトーマス・バッハさん 6月24日(金)公開『東京2020オリンピック SIDE:B』都内24館ほか https://tokyo2020-officialfilm.jp/
渋谷のユーロスペースにて、満若勇咲(みつわかゆうさく)監督作品『私のはなし 部落のはなし』を観た。 この手のミニシアター上映作品は大々的な宣伝は少ないとは思うが、本作については通常のインディーズ作品のなかでも、とりわけプロモーションが少なかったのか、上映されてからも作品の存在に気が付かず、危うく観損なうところだった。 重い題材でもあり、しかも上映時間が205分(3時間25分)という長編のためハードルが高い作品ではあるのだが、これはやはり観るべき作品だと感じた。 今なお根強く残る部落差別問題について、異なった年代の当事者たちが思いを語り合り、かつ識者の解説などで部落問題の歴史を振り返るという構成…
ユーロスペースで映画『私のはなし 部落のはなし』を観た記録。 buraku-hanashi.jp youtu.be 3時間25分あるが、劇場で鑑賞しているときは間に10分休憩がある。撮影、音、編集の効果が一体となって、一定の緊張感で連れて行くので、少しも長いとは感じない。 鑑賞直後の感想、当日のツイートより。 ティーチインの回でよかった。監督がこの作品を作った動機と立場について質問があったが、私が映画から感じたのは「出会っちゃったから」ということかなと思う。出会いの話。だからこそ途中から「私のはなし」が突然始まる。忘れられない出会いであり、並々ならぬ覚悟があったんだろうと想像する。 個人的に非…
6.6月 8時に起きてシャワー浴びてコーヒー飲みながら日記を更新。12時からキックボクシングジム。ディフェンスの練習をした。キックボクシングはじめてから、わたしって反射神経にぶいわ〜と落ち込む日々。今スパーリングとかしたら、攻撃もらいまくってすぐボコボコにやられるでしょう。帰って支度して15時から出勤。なんと、新人おっさんAが大暴動を起こし、たいへんなことになっていた。Aは昨日チンパンジーからパワハラを受けたとゆう理由で今日は仕事ボイコットして休んでおり、そしてパワハラを本社に訴えて所長N島さんもバタバタ。Aは先週も3回休んだので、それをチンパンジーに叱られたのが気に食わなかったらしく、今日の…
2022年06月19日号(通巻700号) 表紙:エリザベス・アレクサンドラ・メアリー・オブ・ウィンザーさん(1926年生まれ) パディントンさん(1958年 ロンドンに到着) 6月17日(金)公開『エリザベス 女王陛下の微笑み』 https://elizabethmovie70.com/#modal www.youtube.com
『かぞくのくに』など、在日コリヤン家族の物語を綴ってきたヤン ヨンヒ監督が、自身のオモニ(母)を撮ったドキュメンタリー。北朝鮮を信じ、極端な行動をしてきた母を、心の中で責めてきたというヨンヒ監督。年老いた母はある日、心の奥底に秘めてきた恐怖体験「済州4・3(チェジュド、ヨン・サン)事件」について突然、娘のヨンヒ監督に語り始める。それをきっかけに、母がなぜ頑なに“北”を信じてきたのかが見えてくるのだが、同時に母のアルツハイマー型認知症が進行していく…。 仲が良くも、強いわだかまりも抱えていた母娘の関係が解かれていく展開、済州島の迫力ある風景など、観ごたえたっぷりのドキュメンタリー作品。 2022…
ユーロスペースで『私のはなし 部落のはなし』を観る。3時間半近く。人とじっくり話し込んだ時のような感触が残る。 体調が悪かったので、まっすぐ家に帰った。
2022年06月12日号(通巻699号) 表紙:水島新司さん(1939~2022) 6月11日(土)朝05:40 NHK総合 あの人に会いたい『水島新司』 https://www.nhk.jp/p/anohito/ts/K15V8PLV63/
映画.comの試写会募集で当たって見た! 見た日:5/23 19:00 渋谷のユーロスペース。 ロードショーは昨日から。 https://longride.jp/shane/ 行きがけに道玄坂あたりを歩いてて、終わったらここで飲もうあそこで飲もうと思ってたけど、終わってみたらどこも怖そうでやめた。 昔あのあたりにゴールデンカムイ軒やったジビエレストランがあったんだが、そこはもうもつ焼き屋になっていた。 アイルランドの民謡音楽をポップとしてブレイクさせて、アイリッシュここにあり、と世界に宣言した男、シェイン・マガウアン。バンドもいくつかあって、その仲間たちもまたバンドの中ではそれぞれ重要な役割が…
「夜を走る」2022年6月2日(木)テアトル新宿にて。午後2時30分より鑑賞(B-9) ~スクラップ工場に勤める2人の男の運命。予測不能でまさに怪作! 「トップガン マーヴェリック」も「シン・ゴジラ」も観に行かない私。いや、時間があれば観たいんですけどね。 というわけで、手術してから初めて「日本映画の今を写し出す邦画専門の映画館」(劇場HPより)テアトル新宿へ。観たのは佐向大監督の「夜を走る」。 佐向監督は大杉漣の遺作となった前作「教誨師」で注目された監督。実は、「教誨師」より前にこちらを映画化する話があり、大杉がプロデュースするはずだったとのこと。大杉の名は企画に残っている。 スクラップ工場…
各方面で絶賛され、Rotten Tomatoではなんと94点の高評価を得ているジャクロくんの主演映画『Benediction~祝祷』。拙ブログでは海外の雑誌やネット記事に掲載された映画評を紹介しておりますが、今日また1つ見つけたので、概要(‥‥ってゆーか、ジャクロ関連のみ 笑)を紹介させてもらいますね❗ Jordan Hoffmanさんという方の記事で、英国映画界の至宝とも言うべきテレンス・デイヴィス監督の最新作は、ひじょうに自叙伝的な要素が濃かった同監督の前2作、『遠い声、静かな暮らし~Distant Voices, Still Lives』、そして『 長い日が終わる~The Long Da…