「どれだけ積み上げても、最後にはすべて消えてしまうのではないか」。そんな、胸の奥を冷たい風が吹き抜けるような感覚を覚えたことはありませんか。40代や50代の私たちは、仕事の最前線で激動の波に揉まれ、家庭では施設にいる親の老いを見つめています。形あるものが壊れ、大切なものが移ろいゆく現実を目の当たりにする中で、ふとした瞬間に深い虚無感に襲われるのは、あなただけではありません。 これまで『方丈記』や『ゼーガペイン』、そして『眠狂四郎』といった作品を俯瞰してきましたが、なぜ私がこれほどまでに「虚無(ニヒリズム)」に惹かれるのか。その答えは、私の歩んできた足跡にありました。3回の転職、仕事に追われる日…