鴛泊ルートの下山途中、雲海が切れて正面に礼文島が浮かび上がる。いゃ~見れて良かった 親不知子不知の先は、せり出した岩壁の下をトラバース気味に20m程下る細い道になっていた。山頂に向かって一気に高度を上げるのではなく、崩れやすい岩稜帯を避けて、草付きを抜けて行く、巧みなルート設定だ。その岩壁から鴛泊ルートとの合流点、沓形分岐(1,580m)までの間、標高差100m弱の北西に面した急傾斜の草付きに、お目当ての一つだった高山植物群が集中していた。山体に降った雨が岩稜帯を伝って滲出し、尾根筋の強烈な日差しや風も避けれる、植物にとっておあつらえ向きの環境なのだろう。 概念図・再掲 (1/25,000)…