タイトルに惹かれて読み始めた。 台風の夜・・・の始まりから、この先どうなるのか知りたくて、優しさと温かさが心地よくてページはどんどん進み、私にしては珍しく一気に読んでしまった。 ヒカリと木綿子さん、ヒカリとご近所だったおじいちゃん、ヒカリと幼なじみの成瀬の関係、木綿子の経営する手芸店の店員や客の司さん。手芸屋さんだったこと。すべてが優しくて温かくてちょっと切なくて、時々鼻水啜りながら読んだ。 「多様性」といわれる現代で、頭ではいろんな人がいるんだとわかっていても身の回りに「ちょっと違う」人がいたら・・・そんなことを考えるきっかけになったし、この本のおかげで少し自信がついた気がする。 ヒカリにつ…