1960年代半ば、日本でエレキギターの一大ムーブメントが巻き起こった。 その中心にいたのは寺内タケシや加山雄三だが、そもそもの発端は当然のごとく海外からの“輸入品”で、なかでも最も大きな人気を集めていたのがベンチャーズだ。 1959年にドン・ウィルソンとボブ・ボーグルにより結成。1960年にリリースしたデビューシングルはパッとしなかったが、セカンドシングル「ウォーク・ドント・ラン」が全米シングルチャート2位、同名のアルバムも11位のヒットになる。 しかし、その後が続かず、チャート的にも低迷するが、なぜか64年の「ダイヤモンド・ヘッド」は日本で大ヒットする。アメリカでは最高位70位にとどまったに…