1935年シュツットガルド生まれ。ルイジ・ノーノ、カール・ハインツ・シュトックハウゼンに師事。55-58年、シュツットガルド音楽大学に学ぶ。
ノーノ的ともいえる、点描的な音の組織化を志向した作風を特徴としていたが、60年代後半以降、より新しい音楽語法と構造を求め、独自の音作りを探求している。
▼「祭」(ブログの枕単編) いよいよ夏の音楽祭シーズンが到来しましたが、昨年も参加したサントリーホール・サマーフェスティバルに参加する予定にしています。過去のブログ記事でも触れたとおり、かつて「祭」は来訪神や祖霊神を慰める神事(宗教儀礼)として人々が集って饗宴(神人共食)を催しましたが、現代では信心が薄くなり音楽祭、映画祭、学園祭などの見世物(羽目を外すお祭り騒ぎ)という意味で「〇〇祭」(それを気取って「〇〇フェス」)が使われるようになりました(祭事から催事へ)。古事記「天の岩戸」には天岩戸に隠れた天照大神(おそらくは皆既日食のこと)を慰めるために天鈿女命(天宇受売命)が裸で踊ったという神話(…
クラシックギター界隈には前衛の名作がない! こういうことを言うと 「武満徹がいるじゃないか」とか 「ブリテンをご存知ない?」とか 言われそうだけども。 武満徹「フォリオス」(1974年) youtu.be 武満徹「エキノクス」(1993年) youtu.be ブリテン「ノクターナル」(1963年) youtu.be いや、武満徹は他ジャンルでもっとゴリゴリ前衛な曲を書いてるからなぁ。 あと、ブリテンはそもそも全く前衛じゃない。 現代ギター曲って、前衛とは距離を置いた新ロマン主義とか、調性があるんだよな大体。 A.ヨーク「サンバースト」(1986年) youtu.be ディアンス「ヴィラ=ロボス…
2021年8月24日(火)コンテンポラリー・クラシックス@サントリーホール大ホール●プログラムヘルムート・ラッヘンマン(1935~ ):『動き(硬直の前の)』アンサンブルのための(1983/84)マーク・アンドレ(1964~ ):『裂け目[リス]1』アンサンブルのための(2015~17/19)日本初演ピエール・ブーレーズ(1925~2016):『メモリアル(…爆発的・固定的…オリジネル)』ソロ・フルートと8つの楽器のための(1985)*ジェルジュ・リゲティ(1923~2006):ピアノ協奏曲(1985~88)**マティアス・ピンチャー(1971~ ):『初めに[ベレシート]』大アンサンブルのた…
作曲家の友人に誘われこちらのイベントのために母校(桐朋)へ。「作曲公開講座:現代フランスのピアノ音楽について」 「理論ピアノ」とは桐朋独自のもので、専門が作曲科でもピアノも主科と同様に学べるというもの。単なる副科ではなくダブルメジャーのように学べる。大変だと安易に想像できるけど「音楽を学ぶ上で極めて理想的なもの」と強く感じます。その逆があってもいいですね。 フランスはリヨンから来たヴィシャール氏の素晴らしい演奏の他、公開レッスンでの興味深い刺激的なお話はとても勉強になりました。ホールでは作曲家の鷹羽先生と25年ぶりに再会。貫禄とオーラに圧倒され。そしていつも親しくさせてもらっている作曲家の加藤…
気になる展覧会やイベントのリスト。 ◉訪済'241008−1026 榎忠 Freedom+|Calo Bookshop and Cafe1005−1020 藤原なおこ peeps|子どもの本屋 ぽてと1005−1202 川瀬巴水 旅と郷愁の風景|大阪歴史博物館1005−1027 KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 20241005‐1014 ガリ版ネットワーク1万点大公開|東近江市立蒲生コミュニティセンター1004−1027 齋藤陽道写真展 生きる|blacbird books9月 野原万理絵 シティギャラリー、11月 新開地0929−1103 まなざしのモメント|アトリエみ…
京都市立芸大の現代音楽研究サークル「club MoCo」の演奏会に行った。シェーンベルクなどに興味津々の同居人に引っ張られる形で行ったけれど、大変面白かった。特に最後のラッヘンマン『ムーブマン』、特殊奏法てんこ盛りで一体何をしているのかと緊張しっぱなし目を見張りっぱなしで、25分があっという間だった。20近い種類の打楽器をたった三人で捌いていたのがすごかった。スーパーマルチタスク。一番の盛り上がりどころは彼らの見せ場で、めちゃくちゃかっこよかった。 弦と菅は、弓で弦をシャカシャカやったりコントラバスがバチィンとやりすぎなピッチカートをしたり、クラリネットがマウスピースを外して管に息を吹き込んだ…