ラノベ　感想

2025.5 今回は、妖精の物理学です。 第31回電撃小説大賞の大賞作。著者が改稿の途中で逝去されたという事で、遺作という形での刊行となっているそうです。 全ての物理現象の裏には妖精という存在がいたら？という切り口から、特殊な能力を持つ主人公が、虐げられる妖精を守っていくというような、ある種セカイ系に近いものを感じました。 あらすじ 2032年3月8日、当時35歳だった灰谷義淵は、あらゆる物理学は現象妖精によるものだと提唱した。その革新的な発見は世の中を席巻するが、『現象妖精災害』を引き起こし、彼は歴史の闇に葬り去られた。 『七大災害』の1つ神戸で暮らすカナエは、現象妖精と対話出来る能力を持ち…

「妖精の物理学」。 このタイトルを見た時、心の底から「これ絶対面白い作品だ！！」と確信めいた気持ちを抱いたのを覚えています。 第31回電撃小説大賞に応募された3819作品の中からこの作品が大賞を獲り、こうして巡り合う機会が生まれた事に対して、本当に感謝の念が尽きないなと。 全てが変わってしまった世界と日本を舞台にした「妖精の物理学-PHysics PHenomenon PHantom-」、感想です。 ＊ まずシンプルながら一度見たら脳に刻まれる様なタイトルから心惹かれる訳ですが、王道故に力強いストーリーもめっちゃ良かったなと。やっぱりどんなに非力な存在であっても、助けを求めてる女の子の力になり…

2023.7 今回は、りゅうおし18巻です。 2巻以来のあい&天衣の表紙でしたが、作中では2年でも現実では7年以上の月日が流れているらしく、色々変わるなぁと思います。 18巻にして、あいvs天衣の公式戦、八一vs歩夢のタイトル戦が実現。どちらも予想していたのと逆の方が勝つ結果でした！ あらすじ 天衣と雷による女流帝位戦は、雷の体調不良による予想外の幕切れとなった。3冠を手にした天衣は、《淡路》の力を恣に、将棋人生を賭けた勝負を姉弟子であるあいに持ち掛けるのだった。 八一と歩夢による帝位戦は、角番まで先手必勝で勝ちを分け合う展開となる。最終局で、八一は未来の将棋の絶望を盤上で表現するのだが…。 …

2022.12 今回は、りゅうおし17巻です。 表紙の少し髪の長い銀子が幻想的！本文ではVRで登場のみかと思いきや、ちゃんと八一との再会シーンもありました。一筋縄ではいかない運命だけれど。 創太vs雷のキ◯ガイ対決など見所も沢山でした！ あらすじ 「私と一緒に、百年後の将棋を創りましょ？」 天衣が用意したスーパーコンピューター《淡路》。ディープランニングで将棋の対局を繰り返した《淡路》に対し、八一は反復して立ち向かうのだが…。 女流名跡戦の就位式で、編入試験でのプロ棋士を目指すと宣言したあい。しかし、その発言は三段リーグ含め、将棋関係者にとって不遜とも取られるものであり、物議を醸してしまうのだ…

2021.9 今回は、りゅうおし15巻です。 あいが東京で波に揉まれる中、八一は供御飯さんとキャッキャウフフな缶詰生活。そして、ジンジンとたまよんの仲にも進展が！水面下では、夜叉神家の財力に物を言わせた天衣の作戦も進行中？！ 薊姐さんもそうだけど、愛が人を優しくさせるんだろうなぁ。 あらすじ 八一の元から、姉弟子の銀子と一番弟子のあいが去った。そこへ、二番弟子の天衣は八一の住むアパートを建て壊し、晶さん含め3人で別の場所に暮らす事を提案する。一方、銀子の居場所を知りたい八一は、供御飯さんから棋書を書く事を勧められ…。 東京へと移ったあいは、以前からネット将棋の相手をしてくれていた山刀伐さんの元…

2021.2 今回は、りゅうおし14巻です。(再読) 最終章という事で、今ある状況が動き始めた感がありました。八一自体は順調なんだけど、周囲が良し悪しはあれど変わり出したというか。 天衣や供御飯さんの攻めの一手にも注目。 あらすじ 史上初の女性としてのプロ棋士、それも16歳という若さで成し遂げた銀子は、取材が殺到する。一方の八一も、帝位戦で勝利し最年少二冠を達成する等、繁忙を極めていた。そんな中、師匠に報告に出向いた2人だったが、恋愛禁止を言い渡されてしまう。 銀子のプロとしての公式戦の相手が決まる。負けた事は無いとは言え才能では劣るとも目される祭神雷であり、さらには八一の待つ竜王戦の予選でも…

2020.8 今回は、りゅうおし13巻です。(再読) 澪ちゃんとのお別れ+4,6,7巻のドラマCDの原稿+小咄という事で、八一視点はお預け。 案外、天衣と1番仲が良かったのが澪だったのかもというのと、澪が色んな所に分岐を用意して正解のものだけを取り出すマジックみたいなのをやってて面白かったです。 感想 〜JSの夏〜 恒例の合宿で欠員が出た結果、JS研のメンバー達と行く事になる話。水着回。 最初は桂香さんが気を利かせて、八一と銀子のみで行かせようとするも、八一がJS研を思い出してしまった為、桂香さんも運転手として参加。鈍感主人公に対して柔軟である。 将棋の合宿は建前で普通に遊びという事で、桂香さ…