ランの仲間に着生ランと呼ばれる生育環境から見た分類がある。樹木の幹に着生して生育するランである。有名どころでは、カトレアやコチョウランだ。 これらのランは何かの理由で土壌から追い出された。で、樹木に着生する生き方に適応した。 着生ランの生育環境の特徴は、貧水分と富湿度である。幹に着生しているので、雨が降ってもすぐに流れ落ちてしまう。帯水することが出来ない。熱帯、亜熱帯によく分布し、湿度の高い場所に多い。アンデス山脈東側斜面の雲霧林はランで有名である。他の条件として日陰で生育する種が多い。 根の形状も空気中の水分を吸収できるように、針金状の根の周りをスポンジ状の組織が分厚く包んでいる。 スポンジ…