Leigh Brackett (1915-1978)
アメリカ、ロサンゼルス生まれ。作家、脚本家。
E・R・バロウズやロバート・E・ハワードの冒険小説に憧れ、後にヘンリー・カットナーの薫陶を受ける。
『アウスタンディング』1940年2月号に掲載された短編「Martian Quest」で作家デビュー。
1943年に、初の長編ハードボイルド小説『非情の裁き』を発表。この作品が映画監督ハワード・ホークスの目に留まり、映画『大いなる眠り』(原作:レイモンド・チャンドラー)の脚本に参加。以後、脚本家として同監督の作品に多く参加する。
主な映画脚本は、『リオ・ブラボー』『ロング・グッドバイ』『スター・ウォーズ〜帝国の逆襲〜』(遺作)など。
1946年に、作家エドモンド・ハミルトンと結婚。
作家としても活動を続け、SF作品としては『銀河生まれの地球人』『リアノンの魔剣』などを発表。ノワール小説や西部小説も執筆し、TV化もされるなど各ジャンルで活躍した。
また、作家レイ・ブラッドベリと親交が深く、後にブラッドベリは「彼女は僕の最大の親友にして教師」だったと述懐しており(※この辺りに関しては、扶桑社ミステリー文庫『非情の裁き (扶桑社ミステリー)』掲載のブラッドベリによる序文に詳しい)、前半部分をブラケットが執筆し後半部分をブラッドベリが書いた共作(中編「赤い霧のローレライ」)も存在する。
夫ハミルトンとは、「スタークとスター・キングたち」という共作が存在するが、ハーラン・エリスン編の巨大アンソロジー『Last Dangerous Visions』*1に収録予定であった為、この作品はまだ日の目を見ていない。
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*1:“種々の事情”とやらで未だに刊行されない、未刊の内から半ば伝説となってしまっている巨大アンソロジー