Liege-Bastogne-Liege
2004年まではUCIワールドカップ、2005年からはUCIプロツアーの主要レースとなったベルギーの自転車レース。その起源は 1882年に遡り,「最古参」のクラシックレースとして非常に権威のあるサイクルロードレースである。春のクラシックワンデーレース月間を締めくくるレースであり,ジロ・デ・イタリアの直前に開催されることから,ワンデーレーサーの集大成のレースとしても注目されるばかりか,ステージレーサーの調整レースとしても注目されることが特徴である.
コースマップは,スタート・ゴール地点のリエージュと折り返し点のバストーニュの間を逆八の字を描くように巡っている.プロファイル的には特に困難な峠も無く,一見 単調にも思えるが,レース終盤から続く細かく急勾配なアップダウンの連続により,他のクラシックレースにも引けを取らない過酷なレースとなっている.2006年の今大会においても,ベッティーニ,クネゴ,バッソ,ヴィノクロフといったグランツールでも定評のあるロードレーサーがこのアップダウンで消耗し,脚力を温存していたバルデルデ選手のゴールスプリントについて行けないという結果になったことからも,過酷さが分かるだろう.
今大会を終えると,春のクラシックレースも終了.サイクルロードレースもいよいよ初夏のステージレースへと移っていく.