五十嵐貴久著・幻冬舎文庫ついに「リカ」シリーズ全9巻で完結。 前巻「リベンジ」の直接の続編。これまでリカの生い立ちを前後しながら紡がれた殺人鬼の物語もこれで一応の完結をみる。リカというサイコパスは、邪魔者を排除する為、巧妙に事故に見せかけたり、目撃者がいない事を確かめて凶行に及ぶ。しかしながらリカの理論ではすべて正しい事で、邪魔をする奴らがいけない。 いよいよ追い詰められたリカ。連れていた娘に重傷を負わせた高校時代の同級生萌香。萌香の祖母は沖縄の”ユタ”の血を引く家系で、萌香が高校生の頃、とにかくリカから離れるようにいい、転校、引っ越しをさせた。 盲目の祖母と警察が手を組み、リカの居場所を探る…