先日、図書館に本を探しに行って、検索するともなしにしていたら、たまたま本書が目に留まった。「ライナー・ノーツについて書いた本か。珍しいな」著者は、かまち潤とある。この人の本なら外れはないだろう、と思い、借りることにした。 ライナー・ノーツは主に洋楽アルバムの中に入っている、アーティストや楽曲に対する解説書のこと。日本人アーティストの作品にはほとんど付かない(P12)。理由は情報の入手のしやすさに起因する、と著者は言う。ネット時代にはなったが、やはり海外よりも自国のアーティストの方が、情報の入手は比較にならないほど簡単だろう。 と言うことは、英米のファンにとってみれば、英米のアーティストはまさに…