妖しい母娘の音楽 前作、「imagina」から気になっていた、リタ・バイエスの音楽。 ギターとトロンボーンを操り、その歌声もどこか神秘的。 前作でも、母親のエリザべス・ローマのギターを大きくフューチャーしており、 その年老いた(?)ようなエリザベスの風貌からは想像できない、 格調高く正当な実に素晴らしいスパニッシュ・ギターが、 娘の少しアンニュイな歌声や、なかなか味のあるトロンボーンの音色と絡み、 シンプルでありながら、奥行きのある音楽を創り出していた。 今回も、同じ路線であろうと、ワクワクしながら、通して聴いてみたのだが、 この、まだ若いアーティストの懐の深さに驚いた。 アプローチが多様で、…