Ridley Scott(1937-) 監督、プロデューサー
広告業界で成功後、1977年の『デュエリスト/決闘者』で映画監督デビューを飾る。第2作の『エイリアン』で世界的大ヒットを飛ばし、第3作の『ブレードランナー』は興行的・批評的に大失敗となるものの、カルト映画となり、後に評価を高めていく。重厚な映像美で知られる監督。 弟のトニー・スコット、息子のジェイク・スコット、娘の[[ジョーダン・スコット]は、いずれも監督。 2003年にナイトの称号を授与される。
テルマ&ルイーズ スーザン・サランドン Amazon ★★★ アーカンソー州。専業主婦のテルマ(ジーナ・デイヴィス)が親友のルイーズ(スーザン・サランドン)とドライブ旅行に出る。バーに立ち寄った際、男に対して脇の甘いテルマが店の客にレイプされかける。そのときルイーズがレイプ客を銃で射殺するのだった。テルマとルイーズはメキシコに逃げようと車を走らせる。 アメリカン・ニューシネマを女性コンビで再演したということらしい。ハリウッド映画らしく性格劇の要素が強くて見ていて戸惑った。登場人物がそれぞれ特徴的な性格をしており、その性格に応じた行動を取っている。みんなキャラクターの輪郭がはっきりしているのだ。…
★★★★☆ あらすじ 目的地に向かう途中で事故のため冷凍休眠から目覚めた宇宙移民船の乗組員たちは、近くで発見した地球によく似た環境の惑星に降り立つ。 www.youtube.com 「エイリアン」シリーズ第6作目で、前日譚シリーズ第2作目。 感想 前作とは違う女性が主人公となる前日譚シリーズの第2作目だ。「エイリアン」シリーズは前作の生き残りのメンバーを容赦なく殺してしまうのが特徴だったが、まさか主人公まで殺してしまうとは驚いた。大胆だ。だが前作の主人公の活躍をもっと見たかった気持ちもある。 今回の主人公は、前作から11年後の宇宙移民船の乗組員の女だ。前作の主人公がラストで向かった惑星に、他の…
★★★★☆ あらすじ 人類誕生のカギを握るとみられる惑星の存在が浮上し、考古学者の女性はプロジェクトチームの一員として調査に向かう。 www.youtube.com 「エイリアン」シリーズ第5作目。 感想 シリーズ第5作目だが、第1作に至るまでが描かれる前日譚となっている。序盤には宇宙船の乗組員たちが冷凍睡眠から目覚める、シリーズ第1作目を彷彿とさせるようなシーンがあって、ニヤリとさせられる。 目的の惑星に到着した主人公らは、さっそく探索を始める。このあたりはSFⅩが使われ始めた頃の映画ではよくあったような、未知の世界に乗り込んでいくドキドキ感があった。だが生命体がいた痕跡を発見しても皆比較的…
(注意) 以下、ネタバレ込みで記載 傑作です。 リドリー・スコットの仕事はやっぱり素晴らしい。 最期の最後まで、彼の仕事はしっかり見届けておきたい。 マット・デイモン、アダム・ドライバー、ジョディ・カマーの演技も素晴らしい。 助演者たちもしっかりわきを固めている。 先ず映像に圧倒される。合戦の重厚感、街並みや人々の生活空間の作りこみが素晴らしい。なんとなく眺めるという見方ではもったいない。映画館で観たかった。 キャラクターの存在感にも圧倒される。マット・デイモン演じる騎士・カルージュの不器用で無骨な男気。アダム・ドライバー演じるル・グリの嫌気のさすエロさ加減。ジョディ・カマー演じるカルージュの…
ネタバレ全開!注意! 最後の決闘裁判と羅生門 最後の決闘裁判と”MeToo” 非常に書きづらいけど書いてしまうが まとめ 最後の決闘裁判と羅生門 巨匠リドリー・スコット監督の映画「最後の決闘裁判」は、主演3人「夫・元友人・妻」の順番でそれぞれの視点で同じ出来事を繰り返して描いている。 複数の違った視点で同じ事を繰り返す手法は黒澤明の映画「羅生門」が発祥で、「ラショーモン・アプローチ」という映画用語までできた。 「羅生門」は1951年にヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞(最高の賞)、1952年にアカデミー賞で名誉賞(現在の国際長編映画賞)を受賞。海外に多大な影響を及ぼし、以後多くの作品で「ラショー…
この間から新宿でリバイバル上映されていたので久々に観たんですが、やっぱり面白いロードムービー。ドストレートな「男性社会からの逃亡」という、もろフェミニズムなテーマで突き進む展開は秀逸そのもので、ラストシーンの見事な爽快さは、ワタクシのこれまでの映画鑑賞歴の中でもかなり上位に好きなオチだったりします。 今では絶対にやらないであろう清々しいくらいのクズを演じるブラッド・ピットも強烈で、今観ても全く遜色のない映画だと思います。 【ネタバレ若干あり】
「テルマ&ルイーズ」。リドリー・スコット。1991年10月公開か。高3でしたね(笑)。当然受験生だったので、確か9月17日に封切られた「ターミネーター2」を翌日(の土曜日に)に観に行って、それを最後に「受験生なので映画は封印!」としました。封印していなくても本作は観に行ったかどうか。大学生になってたら「観ておくか」くらいのハードル間で観に行ってたと思います。当時は月3~4本観てましたので(懐かしの同時上映含む)。 まあそんなことはいいか。結局公開から30年余、本作と交わることがありませんでした。これ、クレジット見ると1ミリも書いてないけど、脚本はタランティーノが書いてたんじゃなかったっけ?(ク…
引用元:amazon.co.jp 1991年のアメリカ映画 この作品はずっと前に一度観ている 劇場ではなくテレビだったか、レンタルビデオだったか いづれにしてもあまり集中して観た記憶はなく、時期的にも、まだブラピのことも知らなかった頃 今回「復習」してみたところ、大好きなハーヴェイ・カイテルが出演しているのも見逃していた(というか、まだ彼のことも認識していなかったと思う) カフェでウエイトレスをしている独身のルイーズ(スーザン・サランドン)と、専業主婦で親友のテルマ(ジーナ・デイヴィス) アーカンソー州の田舎町に暮らすふたりは、サンダーバードのコンバーチブルに着替えや釣り道具を積み込んで、二日…
こんにちは。気がつけば映画視聴歴30年。YUICHI.Fです。 はじめましての方はこちらもご覧ください。 yuichi-film.hatenablog.com 今回ご紹介する映画は、2017年に公開されたアメリカのSFホラー映画『エイリアン:コヴェナント』(122分)。1979年に「エイリアン」が初めて公開された後、およそ45年も続くエイリアンシリーズの一つです。過去に様々な監督がメガホンをとりましたが、今作は最初にエイリアンの恐ろしさを世に知らしめた、リドリー・スコットが監督を務めます。主なキャストは、キャサリン・ウォーターストン、マイケル・ファスベンダー。 今回視聴した動画配信サービスは…
公開中の「ナポレオン」が夜間上演時間に変更になり、やっと観てきました(公開から3週間が経過しているので、私を含め4人の鑑賞者でした) *できれば字幕スーパー版と吹き替え版を観たかったのですが、吹き替え版は公開が終了していました。 小学校の頃から歴史上の尊敬する人物はナポレオンと言い続け、一般的に手に入る書籍・映像作品・ゲームなど関連するものを集めてきたので、秋に公開の案内が出てからずっと観たいと思っていました。鑑賞してナポレオン・マニアとしては色々と言いたいこともございまして、ここに投稿をさせていただきます。 演じている役者さんや演技の知識は無いので、そこは割愛します。 まず冒頭、フランス革命…
FBIの女性訓練生が難事件の解決のために接近した博士。捜査は不気味な彼の示唆によって進展していく。 製作:1991年 製作国:アメリカ 日本公開:1991年 監督:ジョナサン・デミ 出演:ジョディ・フォスター、アンソニー・ホプキンス、スコット・グレン、 テッド・レヴィン、他 レイティング:PG-12(12歳未満には成人保護者の助言・指導が必要) ◆◆ この映画の猫 ◆◆ 役:☆(ほんのチョイ役) 事件の被害者の猫2匹 名前:不明(1匹はチーバー??) 色柄:茶白、黒白ハチワレ ◆ワークパーソン 昨2023年の12月に、働くおじさん・お兄さんの映画をご紹介しましたが、今回から数回にわたって働く女…
モノポリーの映画化の第一報があったのは2010年のことですが、14年経ってようやく現実味のある状況となってきました。 『モノポリー』の実写映画化企画が進行中。マーゴット・ロビーの製作会社がプロデュース。大ヒット作『バービー』に続くものに(電ファミニコゲーマー) news.denfaminicogamer.jp 今月、アメリカのラスベガスで開催された映画の見本市「シネマコン」において、昨年8月にモノポリーの映画化の権利を獲得した映画製作会社ライオンズゲートの会長がモノポリーの実写映画化についての発表を行っています。 発表された内容は映画製作会社のラッキーチャップが制作、ライオンズゲートが配給を行…
『コンカッション』 原題:Concussion 2015年製作/アメリカ映画/上映時間:122分/G/2016年10月29日日本公開 監督:ピーター・ランデズマン 出演:ウィル・スミス アレック・ボールドウィン ググ・ンバータ=ロー ほか ウィル・スミスが引退したアメリカンフットボール選手の死とアメフトの因果関係を発見する実在の医師を演じたドラマです。 監督は『パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間』のピーター・ランデスマン。 『ブレードランナー』のリドリー・スコットが製作を担当しております。 あらすじ 医師のベネット・オマル(ウィル・スミス)は、ナイジェリアからアメリカへと渡る。検死官とし…
今更ながらチェンソーマンを読了し、俺の心はマキマかコベニかレゼの間で揺れていた。 ガチ恋キャラは各作品1人ずつと制限を設けている誠実な俺は悩みに悩んだ結果、気付いたらレゼを抱きしめていた。というわけでレゼへの愛をここで表明します。 気を付けて!このラブグレネードには安全ピンなんて無いよ。 OK、俺は元水泳部だから泳ぎには自信があるんだ。君を悲しみの海から救い上げてみせるさ。でも君に溺れている俺は誰が助けてくれるんだろうね? レゼは客の少ないカフェでバイトする学生…というロールプレイでデンジを狙う兵士だ。基礎戦闘力が高いので爆破能力を最大限に活かした動きが可能であり、スピードもパワーにも隙が無か…
どうも、たきじです。 今回は2006年公開の映画『007/カジノ・ロワイヤル』の解説&感想です。 007シリーズとしては、前作『007/ダイ・アナザー・デイ』に続く第21作。また、6代目ジェームズ・ボンドとしてダニエル・クレイグを迎えてリブートされた新シリーズ第1作となります。 ↓ 前作の解説&感想はこちら ↓ その他のシリーズ作品の解説&感想はこちらから(各作品へのリンクあり) 作品情報 解説&感想(ネタバレあり) シリーズ第21作にしてリブート 実力で評価を覆したダニエル・クレイグ ダニエル・クレイグのボンド像 多様なアクションシーン サスペンス要素とドラマ性 シリーズのお約束 最後に 作…
www.bbc.comジョン・カーペンター(製作、監督、脚本、音楽など)とダン・オバノン(脚本、出演、編集など)がタッグを組み、卒業制作として6万ドルという超低予算で撮り、1974年に公開された映画『ダーク・スター』が、『エイリアン』などその後の SF 映画にいかに影響を与えたかについて、公開50周年を機にふりかえる記事である。当時の SF 映画は、『サイレント・ランニング』や『THX-138』など殺伐としたディストピアものが多かったが、『ダーク・スター』にはその暗く絶望的な世界をさらに一歩進めた不条理なニヒリズムがある。カーペンターとオバノンは、人類の本質を求めたキューブリックの『2001年…
普段mixiに観た映画の感想を書いていて、本数も一つ一つ数えている。しかし本数が増えるにつれていちいち数えるのも馬鹿らしくなってきたので、月ごとの記録はブログに残しておくことにした。宣伝も兼ねてます。物好きは是非。 mixi.jp これをすると私の本名だとか顔写真だとか好きな食べ物だとかがバレてしまうかもしれませんが、背に腹は替えられないため、備忘録としてのブログとなります。 1.フラッシュダンス 監督 エイドリアン・ライン 主演 ジェニファー・ビールス 2.虎狼の血 監督 白石和彌 主演 役所広司/松坂桃李 3.デス・プルーフinグラインドハウス(おすすめ)監督 クエンティン・タランティーノ…
このシーン、子供が宇宙服を着て演技をする事で 巨大感を演出したというのは知っていましたが、 リドリー・スコット氏の子供達とは知りませんでした。 子供に同盟軍の服装を着させて、 惑星ホスのエコー基地の奥の方を走らせていたというのは 今日まで知らんかった。 こんな写真があったのも知らんかった。 ちな、エコー基地。奥の方の人達は子供? 「帝国の逆襲」でも、ここら辺の惑星ホスのシーンは特に好き。 スターウォーズ 『帝国の逆襲』掛け時計 木製 壁掛け時計 丸い壁掛け時計 インテリア 丸い時計 掛時計 連続秒針 静音 飾る時計 電池式 寝室 新築祝い 引越し祝い ギフト インテリア クロック 寝室 リビン…
127【エイリアン: コヴェナント】(Alien: Covenant)(初)/WOWOWにてはじめまして。シリーズ一気放送の最終作。'17年の作品で前作[プロメテウス]の続編。シリーズでナンバリングするなら6作目にあたる作品。前作でタイトルに「エイリアン」の冠を入れなかったのになぜまた入れたのか。[プロメテウス]で抜いた事に拘りはなかったんかい。今作も別に入れなくていいやん。[コヴェナント]でいいやん。ちなみに「コヴェナント」は「契約」の意味らしく「ユダヤ教、キリスト教においてコヴェナント=ユダヤ人と神との契約を意味し、神がイスラエルの民に与えることを約束した「約束の地」を謳ったものであり、聖…
バタバタしてたら4月になりました。今年は桜が咲くの遅かったね(苦笑)。 つい先日、視力が悪くなったので眼鏡を新調。すると程なくスマホのバッテリーが死にかけてたので、急遽スマホも新しくした(金かかるわ~)・・その際、機種変したのが災いしてアプリ&データ移行に超手間かかったし、操作方法も未だよく分からずで、ストレスが溜まる今日この頃・・・(疲)。 ようやく「デューン 砂の惑星PART2」を観にいけました。皆さん言わないけど、、、前作は「DUNE╱デューン 砂の惑星」の表記だったので何気に変わってる(苦笑)。 フランク・ハーバートの同名原作小説は超メジャーだから、いつもの粗筋紹介は割愛します→→→さ…
3月はほんと見たい映画なくて、マニアックな映画ばかりやってるミニシアターへ 消去法で「テルマ&ルイーズ」という90年代の映画を4Kでリマスターしたものに決定 30年前の映画か〜 でも監督はリドリー・スコットだから期待 …結果、大当たり♪ エンドロールが流れたあと「いや〜!映画ってほんとにいいもんですね」って言いそうになった そもそも私は映画があまり好きではないのだ 2時間で起承転結を描くからどうしても物語に無理が出てきやすいし、ドラマチックにするため人の死や暴力、エロを強調しがち 自分のペースで話を追えないしね 本や漫画はマイペースに読めるし、想像の余地が多いから好きなのだが でもこの映画を見…
126【プロメテウス】(Prometheus)(初)/'12年の作品で[エイリアン]の監督リドリー・スコットによる第1作目の前日譚でシリーズ通しての5作目。ところどころ観た記憶があるシーンはあるけどちゃんと通して観るのは今回のWOWOWの"シリーズ一挙放送"がはじめまして。 難しい。『わかりにくい』と言うべきか。一回観ただけでは『?』が多い。そもそも今作単体で回収されてない謎も多い。「続編ありき」だとしてもちょいとばかり風呂敷を拡げ過ぎてないかと思っちゃう。物語は1作目('79)をトレースするかのようなオーソドックスな(ベタな)展開。それを美しいビジュアルで丁寧に見せてくれている感じ。登場人物…
125【エイリアン4】原題は[Alien: Resurrection]でシリーズを通して初めて副題がついた作品。「Resurrection」は「復活」や「蘇生」。'97年のフランス人監督のジャン=ピエール・ジュネ作品。WOWOWでやってたから観たけどおそらく2回目。初見以降観てなかったからぼんやりとしか憶えてなかった。「完全版」ははじめまして。個人的な印象ですけど〈1作目→黒〉〈2作目→青〉〈3作目→黄色(土色)〉〈4作目→緑〉ってイメージ。最初に言っときますけど、今作は好きじゃないです。 やらかしてるのは前作の[3]ではなく今作。 元の宿主からのDNA、遺伝とかを考えたら生殖能力が変化したり…
123【エイリアン2】('86)。言わずと知れた偉大な名作[エイリアン]の偉大な続編。[T2]と今作は最も成功してる"続編"やと思います。監督は前作のリドリー・スコットから当時[ターミネーター]を撮って注目され始めていたジェームズ・キャメロンにバトンタッチ。後に[T2][アビス][タイタニック][アバター]を撮るヒットメーカーですね。すごく好きなのが、前作は原題が《ALIEN》なのに対して続編の今作は《ALIENS》が原題。複数形。すごくいいセンスやと思う。《〜2》なんてヤボな原題にしない。複数形にするだけで作品の内容がこれ以上なく表現されてる。天才のつけた原題やと思う。実は[ダイハード2]の…
122【エイリアン】(ALIEN)[ブレードランナー][ブラック、レイン]のリドリー・スコット([トップガン]の監督トニー・スコットは実弟)監督の'79年SFホラー。このジャンルの金字塔と呼べる作品。原案・脚本は[バタリアン]のダン・オバノン(ちなみに[トータル・リコール]の原案・脚本もこの人)。元々「エイリアン」は『外国人』を意味する単語やけど『異星人』のイメージの方が強いのはこの作品の影響やと思うし、どっちかと言えばぼくも最初は後者で覚えた記憶がある。約半世紀前の作品やけど今観ても色褪せない。やっぱすごい。原点。 淡々と進むストーリーが怖さを助長してるんですよね。これを『退屈』とか言う人は…