Libya
紀元前8世紀あたりにはフェニキア人やギリシャ人が植民都市を建設していた。以後、古代地中海世界の一員として繁栄。
ローマによる支配を受けた後、西暦455年にヴァンダル族によって占領された。ユスティニアヌス期のビザンツによる支配を経て、最終的にアラブ人たちによってイスラム化される。
16世紀半ばにオスマン帝国の支配下に入り、以後植民地化の時代を迎えて1912年にイタリア植民地となる。第二次世界大戦中は連合軍と枢軸軍の戦場となる。
1951年に、キレナイカ、トリポリタニア、フェザンの3つが合同して「リビア王国」として独立。
1969年9月、ムアマル・カダフィをはじめとする青年将校団によるクーデターが発生。王政は廃止され、「リビア・アラブ共和国」に改称した。
1977年3月、イスラムに基づくジャマーヒリーヤ宣言し、“社会主義人民リビア・アラブ国”と改称し社会主義共和国の建設が始まった。
カダフィは困難と見られた石油事業の国有化を行い、また第四次中東戦争に際してはイスラエル支援国への石油禁輸を提案するなど、アラブ諸国に大きな影響を与えた。
これらの政策は西側から敵視されるものであり、また、革命の輸出指向やテロリストへの支援、ソ連との接近などによって国際テロリズムの総本山と見なされるようになっていった。このためアメリカとの関係は悪化し、特にレーガン政権期にはテロへの報復として、空爆*1を受けている。
1988年のパンナム機爆破事件で容疑者引き渡しを拒んだために経済制裁を受けるようになる。
2003年に和解が成立し、国連による制裁は解除された。
2011年8月、内戦により“大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国”体制が崩壊。
2011年9月、国名を「リビア」に改称。
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*1:カダフィ殺害を狙ったとされる