はじめに 私の悪癖の一つに、同ジャンルの作品に触れるなら、なるべく古いものから、と言うものがあります。特にSFとミステリ小説に対してはその傾向が強く、新作を読むのが疎かになってしまっている理由があるとすれば、この癖が原因の一つです。 ミステリで言えば、ドイル、クリスティ、クイーン、カー、チェスタトン、ヴァン・ダインなどなど、その辺りはいつか全部読んでおかないといけないと思っています。 もちろん「リュパン」の生みの親であるモーリス・ルブランもそんな「読まないといけない」作家の一人なわけです。とは言えリュパンについてはまったく読んだことがないわけではなく、子供の頃、講談社の児童書レーベル、青い鳥文…