シューベルトの「冬の旅」についての記録2。「冬の旅」に関する本は数多く出版されている。それぞれが真摯で深い。どんな本を読んだか思い出してみる。 --------------------------------------------------------------------- 1 疎外された人間の歌~「冬の旅」 (2007/5/2) シューベルト「冬の旅 op.89,D.911」(1827) ここで少なくとも言えるのは、ミュラーの『冬の旅』が失恋の歌ではなく、疎外された人間、どうしても社会と折り合いのつかない人間の歌だということである。(「菩提樹はさざめく」三宅幸夫著 春秋社 2004)…