スイスの高級チョコレートメーカー、リンツ&シュプルングリ(Lindt & Sprüngli)は、2024年上半期の決算を発表し、堅調な業績を示しました。特に、カカオ価格の上昇という課題にもかかわらず、売上と利益の両面で成長を遂げています。 売上高と利益の増加 同社の既存事業売上高は前年同期比で7%増加し、21.6億スイスフラン(約2,700億円)に達しました。地域別では、ヨーロッパが9.3%増、その他の地域が10%増、北米が3%増と、特に欧州と新興市場での成長が顕著です。営業利益率(EBITマージン)は13.5%と過去最高を記録し、収益性の向上が見られます。 原材料費の上昇と価格戦略 カカオ価…