2021年3冊目の読書レポートは『定年後の作法』(著 林 望/ちくま新書/初版2020年12月10日)。 私はすでに“定年後”の身ですが、今も個人事業主として古巣の仕事を請け負っているせいか、その感覚はほとんどありません。 ただし、それなりの歳になっていることは間違いなく、リンボウ先生がどんなことを言っているのか興味があって、手に取りました。 本書は、リンボウ先生が、定年後(会社や組織を離れた後)の生活について、その心構えや、過ごし方を、自身の経験も踏まえながら伝授するもの。 組織を離れた「個(弧)」の生活では、自省心と自制心から生まれる「程の良さ」が大切であり、それは夫婦でも同じ、といった話…