スタンダールによって書かれた小説「赤と黒」はフランス文学の代表作のうちの一つとして知られています。この本は学生の時に一度、読んだのですが、再び読んでみようと10年以上前に岩波文庫の上下巻を購入したままになっており、やっと時間が取れ読むことが出来ました!時代背景はナポレオン1世が失脚した後のブルボン朝による復古王政のルイ18世、シャルル10世の時代でちょうどこの本が出版された1830年に七月革命が勃発しています。優れた知的能力を授かった主人公はこのような閉塞感のある時代の中で立身出世を目指しましたが野心、虚栄心に加え利己心が強すぎあちこちでトラブルを起こし悲劇的な結末を迎えます。上巻は恋愛の感情…