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ループもの

(一般)
るーぷもの

タイムトラベルを題材としたSFの一種で、物語の中で登場人物が同じ期間を何度も繰り返す作品を指す。
明確な定義は存在しない為、「初のループものとは何か」が度々議論されている。

ループ作品の例(ネタバレ注意)

  • 『愚者の渡しの防御』:1904年に出版された、イギリス陸軍少将アーネスト・ダンロップ・スウィントンによる小説仕立ての兵法書。ボーア戦争を舞台に、部隊の壊滅と任務の失敗を避けるために、主人公の新米少尉が戦訓を学びつつループを繰り返し、最終的に任務を成功させる。夢オチでもある。
  • 『奇蹟人間』:H・G・ウェルズ原作による映画作品。天国で三人の神が集まって、もし人間に今少し力を与えたら、地上の世界は進歩するかと議論の末、一人の男に念じれば何でも出来る「奇蹟を行う力」を与えて試験してみる事になった。その力を持った主人公が地球の回転を止めてしまって地表が崩壊。彼自身の命も失われそうになった時に、自分の力が発現する前に時間を戻す作品。
  • 『リプレイ』:ケン・グリムウッドによる小説(1987年)。「過去の自分に戻って人生を再挑戦する」という設定を大きく広めるきっかけとなった作品であるとされている(類似するアイデアは存在していた)。主人公の中年の男性が、死を迎えるたびに記憶を保ったまま過去に戻り、人生をやり直すという設定。
  • 『未来の想い出』:藤子・F・不二雄による1991年の漫画作品。冒頭で、「『若返って人生をやり直す』という題材自体はゲーテが19世紀に発表した『ファウスト』以来、使い古されたものである」ことを登場人物に指摘させている。
  • 『ジョジョの奇妙な冒険Part4・ダイヤモンドは砕けない』:荒木飛呂彦による漫画作品。主人公でなく、脇役の少年が主人公を救うためにループするという構成が為されている。
  • 『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』:1984年のアニメ映画。舞台となる高校の学園祭の前日が延々と繰り返される設定。どれだけ連載が続いて物語内で時間が経過しても登場人物は年齢を重ねることなく楽しい学園生活が永遠に続いていくという原作のフォーマット自己言及的に描いたものとして評価された。
  • 『涼宮ハルヒの暴走』:谷川流によるライトノベル『涼宮ハルヒシリーズ』の、2003年に連載誌で掲載されたエピソード。高校生活の中で夏休みの終わりの2週間だけがループし続けているという設定。主人公のキョンはループを観測できないものの、宇宙人の長門有希から状況を知らされ、脱出の方法を模索する。原作小説ではループからの脱出に成功する最後の1回のみが描かれているが、テレビアニメ化された際には少しずつ異なる同一のエピソードが計8回放送され、物語内での時間反復を視聴者に追体験させる試みがみられた。
  • 『STEINS;GATE』:2009年に5pb.から発売されたアドベンチャーゲーム。複数登場する時間操作の手段のひとつとして、自分の記憶のみを過去に送る「タイムリープマシン」が登場する。主人公の岡部倫太郎が「望まない結果」を回避する手段としてこれを用い、同じ時間をループし続ける場面が登場する。
  • 『魔法少女まどか☆マギカ』:2011年のテレビアニメ。最初のループでは親友同士であった主人公・鹿目まどかの死を回避するため、時間操作の能力を得た魔法少女・暁美ほむらが、2人の出会いから死別までの1か月間を幾度となく繰り返しているという設定。

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