済東鉄腸氏の『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話』を読みました。長い長いこの書名がほとんどこの本の内容を表してしまっているのですが、最初は誰でも「どゆこと?」と思うかもしれません。私も思いました。 千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話というか、語学関係者であればこの題名に少なからず脊髄反射して、そんなに簡単になれるわけないじゃないかとか、語学を舐めんじゃねえなどの呪詛を吐きたくなってしまうと思います。でも読んでみれば分かりますが、氏の語学に対する向き合い方は言っ…