『服従』(2015年) 服従 posted with ヨメレバ ミシェル・ウエルベック/大塚 桃 河出書房新社 2017年04月20日頃 楽天ブックス Amazon Kindle ミシェル・ウェルベック(1956~)というフランス人の作家がいる。ウェルベックは、西欧文明がグローバリズムと個人主義を追求した結果、あらゆるつながりが喪失したとし、そこで取り残された個人のゆらぎや苦悩を一貫したテーマとしている。 2015年に発表した『服従』では、行き着いた孤独によってイスラム教に改宗する男の姿が描かれている。この小説は、フランス大統領選挙が行われる「2022年」という発表時からは7年後の未来が舞台に…