町山氏の映画評論付き第2弾(『映画秘宝』ファンとしては嬉しい限り)。いやぁ、この解説付きはお得感マシマシ状態で元を取ったな。 というか町山さん、前回(『ファーゴ』解説)のほうがテンション高かったなぁ。『レイジング・ブル』(1980年)では「同じボクシングが題材の『ロッキー』とは真逆な作品だが元ネタはどちらも『波止場』(1954年)なので兄弟作品みたいだ」みたいなこと言ってたな。スコセッシは運動嫌いだというのがわかった。 マーティン・スコセッシとボクシング映画との間にはジンクスが存在する。カンヌ国際映画祭で作品賞に相当するパルム・ドールを受賞した『タクシードライバー』は、第49回アカデミー賞の作…